苦手な同僚の色気たっぷりな鎖骨にメロついた結果
「意外な弱点。かわいいな」
 彼はくすっと笑う。
 再びの雷光と轟音に、私はまた身を縮める。

「子供のころに目の前で雷が木に落ちて……すごく怖かったの」
「そっか。悪かったな、からかって。大丈夫だよ」

 視界が暗くなって温かいものに包まれた。
 抱きしめられたんだ、と気づいても抵抗する気にはなれなかった。大きな体にすっぽり包まれていて、守られている安心感が半端ない。

 彼はなだめるように背を優しく撫でてくれる。
 大きな手も温かくて、波立った心が静かに凪いでいった。

 ざああああ! と雨音が響き、窓を雨粒が叩く。

「絵本でも読んでやるから寝ろよ」
「急に子供扱いして!」
 私が怒ると、ははは、と彼は笑って立ち上がった。

 寝室に連れていかれてベッドに寝そべると、彼もまた横になる。
 鎖骨が目の前に現れて、私はどきっとした。

 ああ、なんて綺麗なの。
 ついつい、なまめかしい胸元に見とれる。

 僧帽筋を背景にして、首の左右から流れ落ちる胸鎖乳突筋。真ん中には少しくぼみがあって、左右に鎖骨が位置している。対称の美。動いたときには非対称になるけれど、それもまたよし。

 完全露出の鎖骨もいいけど、はだけた胸元から覗く鎖骨っていうのが背徳感があってたまらない。過去最高の鎖骨シチュエーション!
 これだけなら評価はエベレスト超え、違う、成層圏……ううん、限界突破‼
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