苦手な同僚の色気たっぷりな鎖骨にメロついた結果
 なにが起きてるの!?
 思わず座り込んでしまう。

 どきん。

 三回目の痛みが走って、私は、はあはあと早くなった呼吸に胸を押さえる。

 激痛は治まったけれど、余韻でまだ痛い。
 溺れたせいなのかな。今からでも病院に行ったほうがいいかな。

「雪町……なのか?」
 驚いた声に、私は彼を見上げる。

 あれ? 国広くんってこんなに背が高かったっけ? まるで大木みたい。
 ずるっと服が肩からずれて、私は怪訝に自分の手を見た。

「なにこれ!」
 私はあちこちを確認する。小さな手、小さな足。立ち上がるとスカートが滑り落ちた。だけど、上着がワンピースみたいになって、下着が見えることはない。

 私はなぜか、三歳児くらいに縮んでいた。

「なんで……!?」
 私の声は、きっと悲鳴に近かった。



 彼が止めたタクシーに一緒に乗り込み、移動した。
 途中で深夜営業のお店で彼が服を買ってくれて、着替えて、彼の家に向かった。

 こんな姿で帰っても家族には私が私ってわかってもらえないだろうから、ひとまず彼の自宅に行くことになったのだ。
 彼によると、お参りを終えて隣を見たら私が小さくなっていたという。どうしてなのかはさっぱりわからない。って。

 ひとりぐらしの彼の自宅はマンションで、部屋は片付いていて綺麗だった。
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