イケメン医師は、私を骨から溺愛する
「博物館でこんな企画展があるみたいですよ」
「これは……!」

 彼は食い入るように画面を見た。
 そこには黒い地に人体の骨格標本があり、青いバラが飾られて『THE BONE ~世界の骨展(ほねてん)~』と書かれている。

「見たい……!」

 面白いな、この人。
 私は笑いを顔に出さないように気を付けた。結果、渋い顔をしてしまう。

「あ、すみません。ご不快でしたか」
「いいえ……」

「いつも骨となると前のめりになってしまって。周りにドン引きされるんです」
「でしょうね」

 こらえきれずに、私はぷっと笑ってしまった。

「そんなに骨が好きなのは、忽那さんと犬くらいですよ」
「親にも言われましたよ、それ」

 忽那さんが苦笑して、私はまた笑ってしまった。

「私も行こうかな、骨展」
「じゃあご一緒しませんか?」

 そう言う忽那さんの目は無邪気にきらきらしている。

「同好の士なんてなかなかいなくて」
「でしょうね」

 私はまた笑う。私はまったくもって同好ではないのだけど、面白そうだから、まあいっか。

 連絡先を交換すると、彼はおやつをもらった子供みたいに、にこおーっと笑った。

 なんかかわいいかも。
 そう思ったときだった。
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