イケメン医師は、私を骨から溺愛する
「あの美女さんは、同じように外見で判断されるのを嫌がってる人なのでは?」
「逆に外見を誇りにしてるタイプで、苦手です。中身がスカスカに決まってます」

 断言しちゃうんだ?

「ダイエットのしすぎで、絶対に骨密度は少ないんですよ」

 骨のことかーい。
 ツッコミたいのを、必死でこらえる。首尾一貫していて、彼にも好感が持てる。

「もう玄関まで来てますけど」
 私が言うと、彼ははっとして慌てる。

「すみませんでした、ついいろいろと。聞いていただけるのが嬉しくて」
「いいえ」

 面白かったから、いいんだけどね。
 骨にはまってるイケメン、なかなか面白いと思う。変態的で興味深い。
 連絡しますね、と言って彼は手をふって帰って行った。

 人間不信は骨がからむとどうでもよくなるらしい。
 私は連絡を楽しみにしつつ、帰路についた。



 連絡はその日の夜に来て、一緒に行く日を決めた。
 さっそく次の日曜日、私は自分の骨格に合った服を着て出かける。

 約束の十一時、忽那さんはこざっぱりしたかっこうをして現れた。とても人品骨柄(じんぴんこつがら)が良い。どくろ柄の服とか着てきたらどうしようかと思った。

 駅前で一緒に食事をしてから博物館に行く。
 チケットを買うとき、彼は人が並んでいるのを見て目を丸くしていた。
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