一途な溺愛は、PM12:10に始まるらしい。
「うん、すごく美味しい」
今井さんの言葉につい「良かった……」と声が漏れてしまう。
今井さんはそのまま卵焼きをもう一切れ頬張り、あっという間に小さな容器を空にしてしまった。
「美味しかったなら良かったです」
私がそう言うと、今井さんが容器を返しながらまたじっと私の顔を見つめている。
「あの……?」
「坂野さんって超真面目だよね?」
「へ?」
突然そんなことを言い出した今井さんの表情は、どう見ても嬉しそうに微笑んでいた。
「自分で言うのもなんだけど、俺が強引に卵焼きを食べたいって言ったから。でも、わざわざ俺の分の卵焼きを別容器に入れて、しかも端っこじゃなくて真ん中の一番綺麗なやつ。それで、卵焼きは冷え冷えだった」
「冷え冷え……?」
「坂野さん、俺の卵焼きを保冷剤の一番当たるところに入れたでしょ?」
確かにお弁当と一緒に保冷剤を入れる時に今井さんの卵焼きを一番冷えるところに入れたが、正直気遣いというか、人気デザイナーに絶対に傷んだものを食べさせられないというプレッシャーからである。
しかし、そんな私の感情も今井さんは分かった上で言っているようだった。
今井さんの言葉につい「良かった……」と声が漏れてしまう。
今井さんはそのまま卵焼きをもう一切れ頬張り、あっという間に小さな容器を空にしてしまった。
「美味しかったなら良かったです」
私がそう言うと、今井さんが容器を返しながらまたじっと私の顔を見つめている。
「あの……?」
「坂野さんって超真面目だよね?」
「へ?」
突然そんなことを言い出した今井さんの表情は、どう見ても嬉しそうに微笑んでいた。
「自分で言うのもなんだけど、俺が強引に卵焼きを食べたいって言ったから。でも、わざわざ俺の分の卵焼きを別容器に入れて、しかも端っこじゃなくて真ん中の一番綺麗なやつ。それで、卵焼きは冷え冷えだった」
「冷え冷え……?」
「坂野さん、俺の卵焼きを保冷剤の一番当たるところに入れたでしょ?」
確かにお弁当と一緒に保冷剤を入れる時に今井さんの卵焼きを一番冷えるところに入れたが、正直気遣いというか、人気デザイナーに絶対に傷んだものを食べさせられないというプレッシャーからである。
しかし、そんな私の感情も今井さんは分かった上で言っているようだった。