一途な溺愛は、PM12:10に始まるらしい。
「なんで!?」
ついそう言葉が溢れてしまった私を見て、今井さんがわざとらしくいたずらっ子のような表情をして見せた。
「だって坂野さん。俺に卵焼きを食べさせたから、これで終わるって顔してるから。俺はまだ全然坂野さんの卵焼きが食べ足りないのに」
「っ!」
「何なら卵焼きだって食べ足りないし、坂野さんとも話し足りないし、坂野さんの色んな表情も見足りない。俺はまだ全然足りない」
きっと私の顔はいま真っ赤になっていると思う。
単純に自分でもそう分かるくらい顔が熱くなっている気がする。
「坂野さんは嫌? 俺と明日もお昼ご飯食べるの」
きっとこれだけのことに気づく観察力を持っている今井さんなら、気づいている。
私が断りたい時はちゃんと断れるタイプであることも。
昨日だって今井さんに卵焼きを作りたくないと本気で思っていたら、どんな理由をこじつけてでも断っていた。
私が心の中でどれだけ「今後もウチの会社と関わるかもだし……」と言い訳しても、結局私は本当の意味で今井さんに卵焼きを作ってくることが嫌じゃなかった。
だから、ベンチだって今井さんが座る場所を空けていられた。
ついそう言葉が溢れてしまった私を見て、今井さんがわざとらしくいたずらっ子のような表情をして見せた。
「だって坂野さん。俺に卵焼きを食べさせたから、これで終わるって顔してるから。俺はまだ全然坂野さんの卵焼きが食べ足りないのに」
「っ!」
「何なら卵焼きだって食べ足りないし、坂野さんとも話し足りないし、坂野さんの色んな表情も見足りない。俺はまだ全然足りない」
きっと私の顔はいま真っ赤になっていると思う。
単純に自分でもそう分かるくらい顔が熱くなっている気がする。
「坂野さんは嫌? 俺と明日もお昼ご飯食べるの」
きっとこれだけのことに気づく観察力を持っている今井さんなら、気づいている。
私が断りたい時はちゃんと断れるタイプであることも。
昨日だって今井さんに卵焼きを作りたくないと本気で思っていたら、どんな理由をこじつけてでも断っていた。
私が心の中でどれだけ「今後もウチの会社と関わるかもだし……」と言い訳しても、結局私は本当の意味で今井さんに卵焼きを作ってくることが嫌じゃなかった。
だから、ベンチだって今井さんが座る場所を空けていられた。