Secret Happiness Kiss/シークレットハピネスキス
第3話 大切な居場所
「どうしたんだ! ユキト……。大きな声を出して何かあったのか?」
突き当たりの左側から慌てふためく顔で、ドラムの人が急いで出て来た。
「ちょっとアツシと揉めてね……。もう行ったから大丈夫」
「そっか……。あっ、お客さん。アツシが迷惑をかけたね。さぁさぁあがって」
私は二人の背中について行き、突き当たりを曲がった。曲がった先には、椅子に座りテーブルに伏せている人が目に入る。
「どうぞ。座ってください」
伏せている人の対面に座り、ユキトは隣に座った。
「えっと……名前は?」
「鈴華です」
「鈴華ちゃんは珈琲飲める?」
「はい。ありがとうございます」
ドラムの人は珈琲を作っていて、私は座りながらその姿を見つめていた。
身長は175センチくらいで、ユキトと全く同じように見える。珈琲を作り終えるとテーブルに置かれて、ドラムの人は伏せている人の隣に座る。
「自己紹介がまだだったね。俺の名前はマサト。隣で寝ているのがベース担当のチハル」
「よろしくお願いします。……あっ! これ」
本来の目的を思い出してカバンから弁当箱を取り出す。
「お! 弁当じゃん!! 開けて良い!?」
ユキトはさっきまでの暗い表情から、笑顔いっぱいに変わると弁当箱を開ける。
「お! 唐揚げにソーセージ、卵焼きもある美味しそう。どれどれこっちの箱は……おにぎりが3つある!!」
「本当、どれも凄い美味しそう。これ鈴華ちゃんが一人で作ったの?」
「はい! お口に合えば嬉しいんですけど……」
賑わいで起こしてしまったのか、チハルは眠い目を片手で擦ると、両手を上に伸ばす。その姿を見つめていると目が合い、驚いて目が覚めたみたいだ。
「え!? 誰この子?」
「やっと目覚めたか……鈴華ちゃん、ユキトの知り合いだよ」
「初めまして鈴華です」
「あっどうも。それより何この美味しそうな弁当!!」
「僕の為に作ってくれたんだ」
「えー? 良いな。鈴華さん僕も食べちゃダメかな? 良いよね……お願い!!」
キラキラした目で見つめて懇願している。その可愛さに「いっぱい食べなぁ」と愛でるように伝える。
「やったー!! ありがとう鈴華さん。だいすき!」
あぁ……可愛い。チハルはチワワに似ているように感じる。懇願したときの潤んでいる瞳や、まるでしっぽを振るように喜ぶ姿はとても愛くるしい。
「いっぱい作ったので、良かったらマサトさんも食べてください」
「ありがと鈴華ちゃん」
「おにぎりは手前が鮭で、真ん中が梅、奥がツナの具です」
「鮭食べよう。うーん美味しい! 本当に作ってくれてありがとね」
「ツナ頂こうかなぁ」
「マサト! ツナ食べたかったのに……」
「アハァァ……。梅食べるからチハルはツナ食べて良いよ」
「やったー!! ありがとう」
その後も、美味しい美味しいと楽しく食べてくれて心から嬉しかった。ステージで見せるクールな顔つきではなくて最初は驚いた。だからこそ特別の時間に感じる。もうこの姿を見えないと思うと寂しい気持ちで胸がいっぱいになった。
突き当たりの左側から慌てふためく顔で、ドラムの人が急いで出て来た。
「ちょっとアツシと揉めてね……。もう行ったから大丈夫」
「そっか……。あっ、お客さん。アツシが迷惑をかけたね。さぁさぁあがって」
私は二人の背中について行き、突き当たりを曲がった。曲がった先には、椅子に座りテーブルに伏せている人が目に入る。
「どうぞ。座ってください」
伏せている人の対面に座り、ユキトは隣に座った。
「えっと……名前は?」
「鈴華です」
「鈴華ちゃんは珈琲飲める?」
「はい。ありがとうございます」
ドラムの人は珈琲を作っていて、私は座りながらその姿を見つめていた。
身長は175センチくらいで、ユキトと全く同じように見える。珈琲を作り終えるとテーブルに置かれて、ドラムの人は伏せている人の隣に座る。
「自己紹介がまだだったね。俺の名前はマサト。隣で寝ているのがベース担当のチハル」
「よろしくお願いします。……あっ! これ」
本来の目的を思い出してカバンから弁当箱を取り出す。
「お! 弁当じゃん!! 開けて良い!?」
ユキトはさっきまでの暗い表情から、笑顔いっぱいに変わると弁当箱を開ける。
「お! 唐揚げにソーセージ、卵焼きもある美味しそう。どれどれこっちの箱は……おにぎりが3つある!!」
「本当、どれも凄い美味しそう。これ鈴華ちゃんが一人で作ったの?」
「はい! お口に合えば嬉しいんですけど……」
賑わいで起こしてしまったのか、チハルは眠い目を片手で擦ると、両手を上に伸ばす。その姿を見つめていると目が合い、驚いて目が覚めたみたいだ。
「え!? 誰この子?」
「やっと目覚めたか……鈴華ちゃん、ユキトの知り合いだよ」
「初めまして鈴華です」
「あっどうも。それより何この美味しそうな弁当!!」
「僕の為に作ってくれたんだ」
「えー? 良いな。鈴華さん僕も食べちゃダメかな? 良いよね……お願い!!」
キラキラした目で見つめて懇願している。その可愛さに「いっぱい食べなぁ」と愛でるように伝える。
「やったー!! ありがとう鈴華さん。だいすき!」
あぁ……可愛い。チハルはチワワに似ているように感じる。懇願したときの潤んでいる瞳や、まるでしっぽを振るように喜ぶ姿はとても愛くるしい。
「いっぱい作ったので、良かったらマサトさんも食べてください」
「ありがと鈴華ちゃん」
「おにぎりは手前が鮭で、真ん中が梅、奥がツナの具です」
「鮭食べよう。うーん美味しい! 本当に作ってくれてありがとね」
「ツナ頂こうかなぁ」
「マサト! ツナ食べたかったのに……」
「アハァァ……。梅食べるからチハルはツナ食べて良いよ」
「やったー!! ありがとう」
その後も、美味しい美味しいと楽しく食べてくれて心から嬉しかった。ステージで見せるクールな顔つきではなくて最初は驚いた。だからこそ特別の時間に感じる。もうこの姿を見えないと思うと寂しい気持ちで胸がいっぱいになった。