Secret Happiness Kiss/シークレットハピネスキス
3月の上旬になるとHappinessメンバーは高校を卒業した。
卒業祝いに私と光さんで食事を大量に用意をして、遠くからアユミさんとヒビナさんも来て盛大にお祝いをした。次の日になると、メンバーは更に力を入れて練習や歌詞作りに取りかかっている。時々、どっちが良いかな? と歌詞に付いて聞かれることもあった。余り違いが分からないが、一文字一文字、真剣に向き合っていることはいつも伝わってきて、分からないなりに真剣に考えて協力をした。
3月の後半になり、デビュー曲にふさわしい曲が、やっとの思いで完成した。
そしてデビューに伴い、バンド名を変更することになった。誰かの秘密な幸せでありたい。その強い思いで出来た新しい名前は、Secret Happinessだ。
4月になると、レコーディングをする日になった。合宿と違い距離が近いため、松村さんに誘われてついて行くことに。
デビューすることは前から分かっていたのに、皆の収録している姿を見ると、遠くに行ってしまったと強く思ってしまった。それ程に距離が近くなりすぎたのかも知れないと同時に思う。
初めてのレコーディングは7日間も続いた。
それが終われば、いよいよMV撮影が始まる。撮影候補は松村さんと話し合い、決まった場所で、一泊二日の撮影になった。
今回は行かずに、掃除や桜菜さんの病院に行く予定だ。メンバーの支度を手伝い、朝が早いため前日の夜に、応援をして別れを告げた。
10時ぐらいに合鍵を使って家に入る。
皆が居るときには掃除がしづらい、各自の部屋を許可貰って掃除をした。食事を挟み、夢中で綺麗にしていると、窓から夕日の暖かい光が差し込み掃除を終えた。スマホを見るとメールが来ていて、メンバーが綺麗な場所でピースをしている写真をユキトから送られる。それを見ると何だか少し寂しくなった。
二日目は夕方までのんびりをして過ごした。
最近は体力がしっかり付いてきて、動かない日が少ないぐらいだったような気がする。今日、メンバーは帰ってくるけど、夜は凄く遅いみたいで実質会えるのは明日みたいだ。たった二日会えないだけなのに、寂しく感じる自分がちょっぴりおかしく思う。
そんな事を考えて歩いていると病院についた。
いつものように花を取り替えて、チハルに頼まれている音楽を流す。でも今日はいつもと違う。スタジオで練習して録音したデビュー曲の音声だ。ウキウキで桜菜さんの近くで再生する。音楽を聴きながら桜菜さんの顔を見ると少し嬉しそうに見える気がする……? あれ、まぶたが少し動いているような。少しの間見つめていると、ゆっくりと目を開いた。
驚きのあまり慌てたが、病院の先生をすぐに呼んで診察が始まった。しばらく待っていると桜菜さんの母親が病室に急いで入ってきた。私は入れ替わるように病室を出て、チハルに電話を掛ける。
「もしもし。……鈴華さん? どうしたの。少ししたら撮影の続が始まるから長くはお話出来ないけど」
「あの……ね。桜菜さんが」
「桜菜に何かあったの!?」
「……違うの。目を覚ました」
一分ぐらいだろうか、長い沈黙が続いた。電話越しでどんな状況か分からないけど心配だ。
「今行く」
その一言で電話が突然切れて、私は病院の玄関に向かい、チハルを待つことにした。
卒業祝いに私と光さんで食事を大量に用意をして、遠くからアユミさんとヒビナさんも来て盛大にお祝いをした。次の日になると、メンバーは更に力を入れて練習や歌詞作りに取りかかっている。時々、どっちが良いかな? と歌詞に付いて聞かれることもあった。余り違いが分からないが、一文字一文字、真剣に向き合っていることはいつも伝わってきて、分からないなりに真剣に考えて協力をした。
3月の後半になり、デビュー曲にふさわしい曲が、やっとの思いで完成した。
そしてデビューに伴い、バンド名を変更することになった。誰かの秘密な幸せでありたい。その強い思いで出来た新しい名前は、Secret Happinessだ。
4月になると、レコーディングをする日になった。合宿と違い距離が近いため、松村さんに誘われてついて行くことに。
デビューすることは前から分かっていたのに、皆の収録している姿を見ると、遠くに行ってしまったと強く思ってしまった。それ程に距離が近くなりすぎたのかも知れないと同時に思う。
初めてのレコーディングは7日間も続いた。
それが終われば、いよいよMV撮影が始まる。撮影候補は松村さんと話し合い、決まった場所で、一泊二日の撮影になった。
今回は行かずに、掃除や桜菜さんの病院に行く予定だ。メンバーの支度を手伝い、朝が早いため前日の夜に、応援をして別れを告げた。
10時ぐらいに合鍵を使って家に入る。
皆が居るときには掃除がしづらい、各自の部屋を許可貰って掃除をした。食事を挟み、夢中で綺麗にしていると、窓から夕日の暖かい光が差し込み掃除を終えた。スマホを見るとメールが来ていて、メンバーが綺麗な場所でピースをしている写真をユキトから送られる。それを見ると何だか少し寂しくなった。
二日目は夕方までのんびりをして過ごした。
最近は体力がしっかり付いてきて、動かない日が少ないぐらいだったような気がする。今日、メンバーは帰ってくるけど、夜は凄く遅いみたいで実質会えるのは明日みたいだ。たった二日会えないだけなのに、寂しく感じる自分がちょっぴりおかしく思う。
そんな事を考えて歩いていると病院についた。
いつものように花を取り替えて、チハルに頼まれている音楽を流す。でも今日はいつもと違う。スタジオで練習して録音したデビュー曲の音声だ。ウキウキで桜菜さんの近くで再生する。音楽を聴きながら桜菜さんの顔を見ると少し嬉しそうに見える気がする……? あれ、まぶたが少し動いているような。少しの間見つめていると、ゆっくりと目を開いた。
驚きのあまり慌てたが、病院の先生をすぐに呼んで診察が始まった。しばらく待っていると桜菜さんの母親が病室に急いで入ってきた。私は入れ替わるように病室を出て、チハルに電話を掛ける。
「もしもし。……鈴華さん? どうしたの。少ししたら撮影の続が始まるから長くはお話出来ないけど」
「あの……ね。桜菜さんが」
「桜菜に何かあったの!?」
「……違うの。目を覚ました」
一分ぐらいだろうか、長い沈黙が続いた。電話越しでどんな状況か分からないけど心配だ。
「今行く」
その一言で電話が突然切れて、私は病院の玄関に向かい、チハルを待つことにした。