Secret Happiness Kiss/シークレットハピネスキス
◇◇◇
長い練習は終わり家に帰宅した。
29日まで軽い練習のみをこなして、いよいよ30日を迎える。松村さんの元、Secret Happinessはテレビ局に向かった。今回は、鈴華も光さんもいない。二人は桜菜の病院で生放送を見て応援するみたいだ。
これまで、大勢のサポートがあったからこそ今がある。待合室で、松村さんの話しを聞いた後、リハーサルへ向かった。
初めて出演するテレビ番組は、毎月最後の日付の夜22時から放送する生放送の歌番組だ。視聴率は高水準で知らない人はいないとされているほど、長年放送されている歴史ある番組。俺達は高い黒色のスーツをまとい、椅子に座りながら司会者の話しを聞く。
「司会の岡村です。えー皆さんよろしくお願いします。今回はまだデビューもしていない卵がいますが、割らないように周りで暖かくサポートしてあげてください」
メンバー全員で立ち上がり挨拶をする。
「Secret Happinessです。本日はお願いします」
椅子に座ると、周りから小声てと悪口が聞こえてくる。
「デビューもしてないとか信じられない」
「いくら積んだんだ」
「コネかな。楽でいいや」
「大抵実力もないから、すぐに消えるんだよなぁこんな奴ら」
聞こえてんだっツーの。まぁコネは否定できない。松村さんは相当やり手だ。今回はタダ同然で出させて頂いている。だが、これは期待をされているからだ。松村さんが事務所を設立して最初に選んだグループ。だからこそ、業界人も見ている番組に出演できるし、リハーサルなのに周りいるのは、音楽関係の大人ばかりが見に来ている。
メンバー皆も薄々気付いてきた。まぁ一人を除いてだけど……チハルの奴、寝てないよね。さっきから今にも倒れそうに見えるが……。
「じゃリハーサル始めます! 10秒前。9、8、7、6、5、4、3、2、1、……」
「今月も素晴らしいアーティストが揃っています! 最初はこの人」
それからしばらくして。
「次にお送りするのは、7月1日AM0時にCDを発売するバンドグループです! 今この瞬間初めて表に立って歌うSecret Happinessの皆さんです。どうぞ」
俺達は堂々と歌い、ここに居る全員を支配して、期待の眼差しに変えた。
歌い終えると、本来歓声が起こらない場所なのに、大勢が声を上げた。
リハーサルが終わると、アーティスト達に質問攻めにあう。松村さんの方を見ると同じ状況だった。
しばらくして待合室に戻った。
「あー……緊張した」
「マサトって緊張するんだね」
「チハルは……良いよな」
「松村さん。この後の待ち時間って忙しい?」
「リハーサルを見た音楽関係者から声が掛かって、挨拶に皆で行こうと思ったから忙しくなるかな。ありがたいことに数も多いし。ユキトは何かあったの?」
「慣れていない環境のせいで、少しイメージとズレがあって、考える時間が欲しい」
「……そっか。どうしよう」
二人の話しが聞こえたので、話しに割り込んだ。
「うちのボーカルが時間を欲しいって言ってるんだ。挨拶回りは全員で行かなくても、本当に欲しいと思えば一人で充分じゃないか。だから俺と松村さんの二人で行くって事で良いですか? 松村さん」
「そうしよう。じゃマサト、二人を頼むよ。私とアツシは挨拶に行ってくるから」
「あっ、了解です」
長い練習は終わり家に帰宅した。
29日まで軽い練習のみをこなして、いよいよ30日を迎える。松村さんの元、Secret Happinessはテレビ局に向かった。今回は、鈴華も光さんもいない。二人は桜菜の病院で生放送を見て応援するみたいだ。
これまで、大勢のサポートがあったからこそ今がある。待合室で、松村さんの話しを聞いた後、リハーサルへ向かった。
初めて出演するテレビ番組は、毎月最後の日付の夜22時から放送する生放送の歌番組だ。視聴率は高水準で知らない人はいないとされているほど、長年放送されている歴史ある番組。俺達は高い黒色のスーツをまとい、椅子に座りながら司会者の話しを聞く。
「司会の岡村です。えー皆さんよろしくお願いします。今回はまだデビューもしていない卵がいますが、割らないように周りで暖かくサポートしてあげてください」
メンバー全員で立ち上がり挨拶をする。
「Secret Happinessです。本日はお願いします」
椅子に座ると、周りから小声てと悪口が聞こえてくる。
「デビューもしてないとか信じられない」
「いくら積んだんだ」
「コネかな。楽でいいや」
「大抵実力もないから、すぐに消えるんだよなぁこんな奴ら」
聞こえてんだっツーの。まぁコネは否定できない。松村さんは相当やり手だ。今回はタダ同然で出させて頂いている。だが、これは期待をされているからだ。松村さんが事務所を設立して最初に選んだグループ。だからこそ、業界人も見ている番組に出演できるし、リハーサルなのに周りいるのは、音楽関係の大人ばかりが見に来ている。
メンバー皆も薄々気付いてきた。まぁ一人を除いてだけど……チハルの奴、寝てないよね。さっきから今にも倒れそうに見えるが……。
「じゃリハーサル始めます! 10秒前。9、8、7、6、5、4、3、2、1、……」
「今月も素晴らしいアーティストが揃っています! 最初はこの人」
それからしばらくして。
「次にお送りするのは、7月1日AM0時にCDを発売するバンドグループです! 今この瞬間初めて表に立って歌うSecret Happinessの皆さんです。どうぞ」
俺達は堂々と歌い、ここに居る全員を支配して、期待の眼差しに変えた。
歌い終えると、本来歓声が起こらない場所なのに、大勢が声を上げた。
リハーサルが終わると、アーティスト達に質問攻めにあう。松村さんの方を見ると同じ状況だった。
しばらくして待合室に戻った。
「あー……緊張した」
「マサトって緊張するんだね」
「チハルは……良いよな」
「松村さん。この後の待ち時間って忙しい?」
「リハーサルを見た音楽関係者から声が掛かって、挨拶に皆で行こうと思ったから忙しくなるかな。ありがたいことに数も多いし。ユキトは何かあったの?」
「慣れていない環境のせいで、少しイメージとズレがあって、考える時間が欲しい」
「……そっか。どうしよう」
二人の話しが聞こえたので、話しに割り込んだ。
「うちのボーカルが時間を欲しいって言ってるんだ。挨拶回りは全員で行かなくても、本当に欲しいと思えば一人で充分じゃないか。だから俺と松村さんの二人で行くって事で良いですか? 松村さん」
「そうしよう。じゃマサト、二人を頼むよ。私とアツシは挨拶に行ってくるから」
「あっ、了解です」