Secret Happiness Kiss/シークレットハピネスキス
11月にしては少し日差しが強い日。体力が落ちている私は、今日も散歩をして少しずつ体力をつけている最中。しばらく歩いていると鼓動が激しくなり、視界がゆっくりと交互に左右に動く――またか……――そう呟いて「ハァー」と溜息をつく。歩道の邪魔にならいように隅でしゃがんだ。目の前で人が通り過ぎると、時々私に気付いて軽く視線を落とす。でも前を向いて何事もないように歩いて通り過ぎる。
別に嫌じゃない。声を掛けられる方が嫌で、胸がギュッと締め付ける。
毎日同じ事の繰り返しだから大事に捉えられるのも嫌だし、意識がなかったり緊急性がある訳でもないから、申し訳ない気持ちで一杯になる――だから声を掛けられるのは嫌だ。
しばらく下を向いていると、しゃがみながら話し掛けられた。
「大丈夫そう?」
優しい声が耳に入り、ゆっくりと顔を上げる。まだ視界が左右に揺れていて顔はハッキリ見えてないが、黒い帽子を被って涼しそうジップアップパーカーを着ていた。
「大丈夫です。目眩が酷くて休んでいるだけ何で、気にしないでください」
申し訳ないと思いながら伝えたら、いきなりパーカーをゆっくりと脱ぐと地面に置いた。
「え? え!!」
「長い時間しゃがんでいると辛いでしょ? 気にしなくて良いから座って」
「いえいえ。お気になさらずに」
慌てて断りを入れると、私の横に来てパーカーの上に座り込む。
「目眩辛いよね。追い込まれて一杯一杯になると、僕も目眩がするから分かるよ。良いから座って」
彼は隣で、パーカーをポンポンと優しく叩いて微笑んだ。ここまでしてくれたのに断るのは失礼だよね。そう心で思うと、彼の優しさに甘える事にした。
しばらく経過すると目眩は収まり、感謝を伝えるため目を合わせた。隣に座っていたのはHappinessのボーカリストだった。
「ハッ!」と口に出てしまうぐらい驚きが隠せず、口を両手で隠す。
別に嫌じゃない。声を掛けられる方が嫌で、胸がギュッと締め付ける。
毎日同じ事の繰り返しだから大事に捉えられるのも嫌だし、意識がなかったり緊急性がある訳でもないから、申し訳ない気持ちで一杯になる――だから声を掛けられるのは嫌だ。
しばらく下を向いていると、しゃがみながら話し掛けられた。
「大丈夫そう?」
優しい声が耳に入り、ゆっくりと顔を上げる。まだ視界が左右に揺れていて顔はハッキリ見えてないが、黒い帽子を被って涼しそうジップアップパーカーを着ていた。
「大丈夫です。目眩が酷くて休んでいるだけ何で、気にしないでください」
申し訳ないと思いながら伝えたら、いきなりパーカーをゆっくりと脱ぐと地面に置いた。
「え? え!!」
「長い時間しゃがんでいると辛いでしょ? 気にしなくて良いから座って」
「いえいえ。お気になさらずに」
慌てて断りを入れると、私の横に来てパーカーの上に座り込む。
「目眩辛いよね。追い込まれて一杯一杯になると、僕も目眩がするから分かるよ。良いから座って」
彼は隣で、パーカーをポンポンと優しく叩いて微笑んだ。ここまでしてくれたのに断るのは失礼だよね。そう心で思うと、彼の優しさに甘える事にした。
しばらく経過すると目眩は収まり、感謝を伝えるため目を合わせた。隣に座っていたのはHappinessのボーカリストだった。
「ハッ!」と口に出てしまうぐらい驚きが隠せず、口を両手で隠す。