Secret Happiness Kiss/シークレットハピネスキス
夢みたいな出会いから5日が経過して、いよいよ明日はライブの日。
お弁当を作るために、ユキトに前日電話をかける。ライブの出番が終了した時に届けて欲しい! と頼まれて、今日は張り切って買い物を終えた。最初は豪勢な物を作ろうと思ったけど、お弁当と言ったらこれ! みたいな方が、好みが分からない状況では喜んでもらえると思い選んだ。明日の出番は12時。人生二回目のライブも見たかった私は、少し早く起きて準備をすることに決めて就寝した。
楽しみでしっかり寝付けずアラームの20分前に目を覚ます。朝することを終えるとキッチンに向かう。使う物を出して気合いを入れる「よし!」
「フゥー……完成した!」おかずとおにぎりが入った二つの弁当箱をカバンに詰める「ずいぶん作りすぎちゃったなぁ。余ったら私も食べよう」
準備を終えて玄関を出る。途中までは普段の散歩コースと同じ道。でもいつもより心が躍って、初めて歩く道みたいな特別感にあふれている。楽しいと時間は早く過ぎ、気が付いたときにはライブ会場の目の前だった。
チケット渡して会場に入ると、すでに沢山の人が彼らの事を恋しく待ち望んでいた。初めて見に来たライブとは違い、ステージが少し広くて、急遽決まった訳でもない為、人が多いのも納得がいく。お昼の部は5組のバンドグループが出ていて、Happinessはトップバッターだった。
スタンディングエリア(観客が立って見る場所)の前方はファンの人がギュウギュウに押し合って前に出ようとしている中、他のファンや知らない人のざわめきが耳に入る。
「Happinessはビジュアルの良いバンドグループなだけだろう」
「きっと顔だけで技術のないガキよ」
「高校生が、このライブ場所で演奏するなんて、舐めてやがる」
前方を冷めた目で見ながら話す、トゲのある言葉は胸をチクチクと刺した。
モヤモヤしている中ステージが暗くなり、前方で熱烈の歓声が沸き上がる。
「スーツ? 背伸びしたガキじゃないか」
「え? でも結構さまになってない」
「格好いいのは認めるけど、大事なのは技術だよな」
「本当そ……」
「ギュウーイーン」と一閃のように突然ギターが暴れなり出す。観客の開いた口を閉じ、全員の視点がステージに向けられる。この鳴り響きに、観客全員の脳天を直撃で燃やした。この瞬間観客全員が支配者される。
お弁当を作るために、ユキトに前日電話をかける。ライブの出番が終了した時に届けて欲しい! と頼まれて、今日は張り切って買い物を終えた。最初は豪勢な物を作ろうと思ったけど、お弁当と言ったらこれ! みたいな方が、好みが分からない状況では喜んでもらえると思い選んだ。明日の出番は12時。人生二回目のライブも見たかった私は、少し早く起きて準備をすることに決めて就寝した。
楽しみでしっかり寝付けずアラームの20分前に目を覚ます。朝することを終えるとキッチンに向かう。使う物を出して気合いを入れる「よし!」
「フゥー……完成した!」おかずとおにぎりが入った二つの弁当箱をカバンに詰める「ずいぶん作りすぎちゃったなぁ。余ったら私も食べよう」
準備を終えて玄関を出る。途中までは普段の散歩コースと同じ道。でもいつもより心が躍って、初めて歩く道みたいな特別感にあふれている。楽しいと時間は早く過ぎ、気が付いたときにはライブ会場の目の前だった。
チケット渡して会場に入ると、すでに沢山の人が彼らの事を恋しく待ち望んでいた。初めて見に来たライブとは違い、ステージが少し広くて、急遽決まった訳でもない為、人が多いのも納得がいく。お昼の部は5組のバンドグループが出ていて、Happinessはトップバッターだった。
スタンディングエリア(観客が立って見る場所)の前方はファンの人がギュウギュウに押し合って前に出ようとしている中、他のファンや知らない人のざわめきが耳に入る。
「Happinessはビジュアルの良いバンドグループなだけだろう」
「きっと顔だけで技術のないガキよ」
「高校生が、このライブ場所で演奏するなんて、舐めてやがる」
前方を冷めた目で見ながら話す、トゲのある言葉は胸をチクチクと刺した。
モヤモヤしている中ステージが暗くなり、前方で熱烈の歓声が沸き上がる。
「スーツ? 背伸びしたガキじゃないか」
「え? でも結構さまになってない」
「格好いいのは認めるけど、大事なのは技術だよな」
「本当そ……」
「ギュウーイーン」と一閃のように突然ギターが暴れなり出す。観客の開いた口を閉じ、全員の視点がステージに向けられる。この鳴り響きに、観客全員の脳天を直撃で燃やした。この瞬間観客全員が支配者される。