後宮のすみっこには天才薬師がいるらしい ~いないもの扱いだった人質の私、趣味の調薬で国を救って正体がバレました~
ささやかなはずのそれに、マリオンは、たちまち囚われてしまう。
優しく背中を囲っていた腕が動いた。
片方は、薄紅に染まるレイラの頬に。もう片方はその背を滑り腰へと・・・。
優しいのになぜか抗えない力で、俯きがちになった顔をそっとあげられる。
見つめあう瞳の中に、今まで見たことの無い炎が揺らめいているように見えて、レイラは息を飲んだ。
そして、その炎に押されるように、そっと瞼を落ろす。
長い睫毛が頬に影を落とした。
それを見た後、マリオンは、ゆっくりと何かに引き寄せられるように首を傾ける。
ふわり、と唇に柔らかな熱を感じた。
すぐに離れてしまった温もりを追いかけるように、レイラの瞼があがる。
そして、かすみそうなほどすぐ近くに綺麗な碧色を見つけた。
吸い込まれてしまいそうな、深い深い青………。
次の瞬間。
マリオンの腕に力がこもり、痛いくらいに強く抱きしめられたレイラの背が僅かに反った。
同時に、唇へと再び熱が押し付けられる。
(ああ・・・あつい・・・・)
抱きしめられた体も。触れる唇も・・・。
触れた場所全てから、まるで炎のような熱が移り、レイラを飲み込んでいくようだった。
幾度も繰り返される触れるだけの口づけが、いつの間にか食むような動きに変わるころには、レイラは熱に翻弄されすぎて、自分で立っている事すら怪しくなっていた。
すがるように、マリオンの胸元を握りしめれば、クスリと笑う気配が伝わってきた。
「・・・かわいい・・」
唇の熱が伝わってくるほどの距離で、そっと囁かれる。
その吐息の熱さに、レイラは、さらに自分の体温が上がったかのような気がした。
くらくらとめまいがして、目を開けることも叶わない。
自分の腕の中で、赤く頬を染めて目を閉じているレイラに、マリオンは、たまらず再び口づけを落とす。
初めて触れたレイラの唇はとても甘くて、いつまでも触れていたいと思う。
いつもよりも赤みを増した唇は、マリオンの熱が移ったかのように燃えるように熱く、思わず確かめるようにぺろりと舐めた。
そうすれば、まるで熱を逃がすかのように、ハクリとレイラの唇が開く。
その隙間からかすかに覗く白い真珠貝のような歯と小さな舌に、誘われるようにマリオンは口づけを深めた。
驚いたようにびくりと震えたレイラを、逃がさないようにさらに深く抱きこむ。
そうして満足したマリオンがようやくその腕を緩めた頃には、かわいそうなレイラは、すっかり熱に翻弄されて半ばその意識を失っていたのだった。
優しく背中を囲っていた腕が動いた。
片方は、薄紅に染まるレイラの頬に。もう片方はその背を滑り腰へと・・・。
優しいのになぜか抗えない力で、俯きがちになった顔をそっとあげられる。
見つめあう瞳の中に、今まで見たことの無い炎が揺らめいているように見えて、レイラは息を飲んだ。
そして、その炎に押されるように、そっと瞼を落ろす。
長い睫毛が頬に影を落とした。
それを見た後、マリオンは、ゆっくりと何かに引き寄せられるように首を傾ける。
ふわり、と唇に柔らかな熱を感じた。
すぐに離れてしまった温もりを追いかけるように、レイラの瞼があがる。
そして、かすみそうなほどすぐ近くに綺麗な碧色を見つけた。
吸い込まれてしまいそうな、深い深い青………。
次の瞬間。
マリオンの腕に力がこもり、痛いくらいに強く抱きしめられたレイラの背が僅かに反った。
同時に、唇へと再び熱が押し付けられる。
(ああ・・・あつい・・・・)
抱きしめられた体も。触れる唇も・・・。
触れた場所全てから、まるで炎のような熱が移り、レイラを飲み込んでいくようだった。
幾度も繰り返される触れるだけの口づけが、いつの間にか食むような動きに変わるころには、レイラは熱に翻弄されすぎて、自分で立っている事すら怪しくなっていた。
すがるように、マリオンの胸元を握りしめれば、クスリと笑う気配が伝わってきた。
「・・・かわいい・・」
唇の熱が伝わってくるほどの距離で、そっと囁かれる。
その吐息の熱さに、レイラは、さらに自分の体温が上がったかのような気がした。
くらくらとめまいがして、目を開けることも叶わない。
自分の腕の中で、赤く頬を染めて目を閉じているレイラに、マリオンは、たまらず再び口づけを落とす。
初めて触れたレイラの唇はとても甘くて、いつまでも触れていたいと思う。
いつもよりも赤みを増した唇は、マリオンの熱が移ったかのように燃えるように熱く、思わず確かめるようにぺろりと舐めた。
そうすれば、まるで熱を逃がすかのように、ハクリとレイラの唇が開く。
その隙間からかすかに覗く白い真珠貝のような歯と小さな舌に、誘われるようにマリオンは口づけを深めた。
驚いたようにびくりと震えたレイラを、逃がさないようにさらに深く抱きこむ。
そうして満足したマリオンがようやくその腕を緩めた頃には、かわいそうなレイラは、すっかり熱に翻弄されて半ばその意識を失っていたのだった。