後宮のすみっこには天才薬師がいるらしい ~いないもの扱いだった人質の私、趣味の調薬で国を救って正体がバレました~
「ユリア、マイクさんにお願いして、王都にある薬師の家や店をチェックしてもらって。できるだけ早くお願い。そうしたら、お忍びで出かけるわ」
控えの間で待っていたユリアと合流するなり、レイラは早口で指示を出した。
「申し訳ないけど、ユリア自身でマイクさんに伝言してもらいたいの。できるだけかかわる人を減らしたいから」
「分かりました。急いで行ってまいります」
小さく頷くとユリアはレイラと別れて足早に遠ざかっていった。
一瞬足を止め、その背中を見送った後、レイラもまた足早に自室へと向かう。
インクの色も落ち着いているころだろう。
薬師の家に向かう前に、手紙を書きあげてしまわなければならない。
(できるだけわかりやすく。だけど、面白いと思ってもらえるような話運びを考えなくっちゃ。
どれくらいババ様の興味をひけるかが、今回のカギだと思うのよね・・・・・)
願いを叶えるために努力をしてはくれるだろうけれど、どれくらい真剣に取り組むかは本人のやる気次第だとレイラは思っていた。
そして、ババ様が気分屋だということも、よく知っていたのだ。
そもそも、”最後の願い”は万能ではない。
所詮叶えるのは人間なのだから、死人を生き返らせてほしい、とか時間を巻き戻してほしい、なんて叶えられるわけがない。
願う方だって、それを分かっているから実現可能な願いを口にするのだ。
(ババ様の力を総動員すれば、どうにかなるギリギリだと思うのよね・・・・・)
それが、一地域で終わるか国を巻き込む騒動になるかは、ババ様次第。
(概要だけでもいいから具体的な計画を立てないと、鼻で笑って終了される気もするし・・・・・)
考えながら歩くうちに、無事後宮の端にある自室までたどり着いていたようだ。
(帰巣本能すごい)
レイラはそんなことを思いながら、まだうっすらと独特な香りを漂わせる部屋へと入ると机に向かうのだった。
控えの間で待っていたユリアと合流するなり、レイラは早口で指示を出した。
「申し訳ないけど、ユリア自身でマイクさんに伝言してもらいたいの。できるだけかかわる人を減らしたいから」
「分かりました。急いで行ってまいります」
小さく頷くとユリアはレイラと別れて足早に遠ざかっていった。
一瞬足を止め、その背中を見送った後、レイラもまた足早に自室へと向かう。
インクの色も落ち着いているころだろう。
薬師の家に向かう前に、手紙を書きあげてしまわなければならない。
(できるだけわかりやすく。だけど、面白いと思ってもらえるような話運びを考えなくっちゃ。
どれくらいババ様の興味をひけるかが、今回のカギだと思うのよね・・・・・)
願いを叶えるために努力をしてはくれるだろうけれど、どれくらい真剣に取り組むかは本人のやる気次第だとレイラは思っていた。
そして、ババ様が気分屋だということも、よく知っていたのだ。
そもそも、”最後の願い”は万能ではない。
所詮叶えるのは人間なのだから、死人を生き返らせてほしい、とか時間を巻き戻してほしい、なんて叶えられるわけがない。
願う方だって、それを分かっているから実現可能な願いを口にするのだ。
(ババ様の力を総動員すれば、どうにかなるギリギリだと思うのよね・・・・・)
それが、一地域で終わるか国を巻き込む騒動になるかは、ババ様次第。
(概要だけでもいいから具体的な計画を立てないと、鼻で笑って終了される気もするし・・・・・)
考えながら歩くうちに、無事後宮の端にある自室までたどり着いていたようだ。
(帰巣本能すごい)
レイラはそんなことを思いながら、まだうっすらと独特な香りを漂わせる部屋へと入ると机に向かうのだった。