紫陽花のように、綺麗に咲く君へ。~今日、キミに恋しました~(恋リアの裏側暴露※完全妄想です!!)

⑫:偽りのデート、本音の視線

「見て見て、宙くん! このスイーツ、めっちゃ可愛い!」

乃愛はスマホのカメラを自撮りモードにし、宙にぴったりと体を寄せた。

SNSでの「映え」を熟知した二人のデートに、同行するカメラマンも大喜びでシャッターを切る。

乃愛にとっては、これもフォロワーを増やすためのビジネス。

しかし、作り物の笑顔で自分を見上げる乃愛の瞳の奥に、ふと張り詰めたような危うさを見た瞬間、宙の胸にドクンと妙な鼓動が跳ねた。

(……チッ、何熱くなってんだ俺。ただの売名ビジネスだろ)

宙は慌てて視線を逸らしたが、冷徹だったはずの心に、確かな変化が生じ始めていた。
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