紫陽花のように、綺麗に咲く君へ。~今日、キミに恋しました~(恋リアの裏側暴露※完全妄想です!!)

⑭:人間不信の歌姫

「芸能界なんて、どうせみんな嘘つきばかり……」

詩は、過去のトラウマから周囲のすべてを敵視し、疲れ果てていた。

そんな彼女の頑なな心をこじ開けたのは、またしても海斗だった。

夕暮れのベンチ、カメラの死角で海斗は真っ直ぐに詩を見つめた。

「俺、難しいことはわかんない。でも、詩ちゃんの歌には嘘がないよ。だから俺、詩ちゃんのこと信じる。絶対に傷つけたりしない」

そのバカ正直な言葉は、詩の凍りついた心を優しく溶かしていく。

詩の瞳に、初めて小さな救いの光が灯り始めていた。

< 14 / 50 >

この作品をシェア

pagetop