御曹司様はもふもふ好きのペットシッターに運命を感じました

「母さん、時枝さん、話があります。今、大丈夫ですか?」

「もちろんよ」と明るく応えてくれる奥様はなぜだかニコニコしていた。

「やっといい報告が聞けそうね」

奥様の言葉にギョッとする私と呆れた顔を見せる湊さん。

「やっとって、いつから気づいていたの?」

「それは貴方が毎週末帰ってくるなんて珍しいことをするんですもの。すぐにわかったわよ」

「だったら話は早いな。反対はしないだろ?」

「我が家としては大歓迎よ。杏奈さんが湊のお嫁さんになってくれるなんて嬉しいわ」

「あ、ありがとうございます」

奥様に認めてもらえたことにお礼をすると、その横に立つおばあちゃんと目が合った。

「おばあちゃん、ごめんなさい。いろいろ心配してくれたのに、私は湊さんが好きなの。おばあちゃんはやっぱり反対……かな?」

小さく首を横に振るおばあちゃんは私の側にきて空いている方の手を握ってきた。

「杏奈ちゃん、おばあちゃんが余計なことを言ったせいで悩ませてしまったみたいね。ごめんなさいね」

「時枝さんから聞いていたわ。時枝さんが心配するのは、この家は面倒なことが多いと知っているからなのよ。でもね、大変なことは私も湊もフォローしていきたいと思ってるの」

奥様は湊さんの方を向いて「ねぇ湊もそうよね?」と問いかける。
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