御曹司様はもふもふ好きのペットシッターに運命を感じました
機会
初めて湊さんと会った日から3日後の夕方、再び湊さんが帰ってきた。

「こんにちは、杏奈さん。アレクもただいま」

おばあちゃんから湊さんはなかなか帰って来ないと聞いていたので、こんなにすぐにまた会えたことに驚きを隠せない。

「こんにちは、湊さん。今日はお仕事はもう終わられたんですか?」

「いや、少し時間が空いたから会いに来た」

会いに来た……って、アレクセイによね?

一瞬、私に会いに来てくれたのかと胸をキュンとさせてしまったけど、アレクセイを笑顔で撫でる姿を見て、そんな妄想を捨てた。

「ちょうどお散歩から戻ってきたところなんですよ。すれ違いにならなくてよかったです」

「……そうか。アレク、お散歩に行っていたのか。楽しかったか?」

この後に会食があると言っていた湊さんはスーツのままだ。それなのにアレクセイと触れ合っているとスーツに毛が付いてしまうのではと心配になる。

「あの、湊さんスーツ汚れてしまいますよ?」

「汚れたら着替えればいいから大丈夫だよ。それより短い時間しか取れないけど、一緒にお茶でも飲まないか? 最近のアレクセイの様子を教えてくれると嬉しいんだが、どうだろうか」

湊さんの柔らかな笑みに顔が急に熱くなる。

「あ、じゃあおばあちゃんにお茶をいただいてきます」
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