銀狼騎士は転生悪役令嬢と番になる運命でした
【レオン視点】
「グルァッ!」
闇から躍り出た先頭の岩狼めがけ、俺は大剣を一閃させた。
強靭な岩の皮膚を持つ魔獣だが、完治した俺の脚力と腕力の前には敵ではない。一撃で肉を両断し、鮮血が荒野の土を濡らす。
だが、敵の数は二十を下回らない。
数匹の岩狼が、俺の隙を突いてエリーゼのいる背後へと回り込み、鋭い爪を振り下ろした。
「エリーゼ!」
咄嗟に振り返った俺の目に飛び込んできたのは、眩いばかりの黄金の光だった。
パキィィィン!
岩狼の爪が、エリーゼの展開した障壁に激突し、激しい火花を散らして弾き返される。エリーゼは唇を噛み締め、膝を少し震わせながらも、その琥珀色の瞳を真っ直ぐに前へと向け、障壁を維持し続けていた。
「大丈夫よ、レオン! 後ろは通さない!」
その凛とした声に、俺の胸の奥にある獣の血が、歓喜で狂いそうになるほど沸き立った。
守られるだけの令嬢ではない。彼女は今、俺の背中を守る立派な『相棒』として、そこに立っている。
「上出来だ、エリーゼ! そのまま維持しろ、すぐに片付ける!」
俺は不敵に笑うと、大剣を握り直し、残りの群れの中へと飛び込んだ。
かつて戦場で「銀狼」と恐れられた俺の動きが、完全に蘇る。いや、後ろに守るべき、そして信じるべき最愛の少女がいる今の俺は、かつてのどの全盛期よりも強かった。
大剣が闇を裂き、魔獣の悲鳴が荒野に木霊する。
エリーゼの放つ光の結界が、俺の戦場を昼間のように明るく照らし、俺の刃に迷いを与えなかった。
「グルァッ!」
闇から躍り出た先頭の岩狼めがけ、俺は大剣を一閃させた。
強靭な岩の皮膚を持つ魔獣だが、完治した俺の脚力と腕力の前には敵ではない。一撃で肉を両断し、鮮血が荒野の土を濡らす。
だが、敵の数は二十を下回らない。
数匹の岩狼が、俺の隙を突いてエリーゼのいる背後へと回り込み、鋭い爪を振り下ろした。
「エリーゼ!」
咄嗟に振り返った俺の目に飛び込んできたのは、眩いばかりの黄金の光だった。
パキィィィン!
岩狼の爪が、エリーゼの展開した障壁に激突し、激しい火花を散らして弾き返される。エリーゼは唇を噛み締め、膝を少し震わせながらも、その琥珀色の瞳を真っ直ぐに前へと向け、障壁を維持し続けていた。
「大丈夫よ、レオン! 後ろは通さない!」
その凛とした声に、俺の胸の奥にある獣の血が、歓喜で狂いそうになるほど沸き立った。
守られるだけの令嬢ではない。彼女は今、俺の背中を守る立派な『相棒』として、そこに立っている。
「上出来だ、エリーゼ! そのまま維持しろ、すぐに片付ける!」
俺は不敵に笑うと、大剣を握り直し、残りの群れの中へと飛び込んだ。
かつて戦場で「銀狼」と恐れられた俺の動きが、完全に蘇る。いや、後ろに守るべき、そして信じるべき最愛の少女がいる今の俺は、かつてのどの全盛期よりも強かった。
大剣が闇を裂き、魔獣の悲鳴が荒野に木霊する。
エリーゼの放つ光の結界が、俺の戦場を昼間のように明るく照らし、俺の刃に迷いを与えなかった。