隣人はイケメン上司でした〜手から好きになってもいいですか?〜
ショットをグイっと飲み干し、蒼葉は遙華に帰るよと話しかけていた。
蒼葉は支払いを済ませ遙華の脇を抱えた。
「あっ、遙華は…」
「はい?」
「いや、何でもない…頼んだ」
「はい、失礼します」
2人はタクシーに乗り込んだ。
マンションを降りた後も遙華は寝ていて仕方なくおんぶをしてエレベーターまで歩いていると遙華の頭が起き上がった。
「えっ、ここどこ?」
「起きた?」
「すみません、降ります」
すみません、すみませんと何度も謝り蒼葉はもういいよと言った。
「俺こそ遙華さんに触れちゃって大丈夫だったかなって…」
「私に?」
「うん、タクシー乗る時や降りる時とかも抱えてたからさ、東京戻ってきていきなりセクハラとか言われたらどうしようと一瞬よぎったけど置いて帰れないしね」
「そんな、飲んだのは自己責任なのでそれは感謝です、逆にお礼をさせてください」
遙華は時計を見るとまだ飲み足りないですよねと言い、家飲みしますか?と蒼葉に声をかけた。
「いいのかい?男を部屋に入れるって事がどういう事なのか」
「もちろん、お礼ですよ」
ふふっと遙華は微笑んだ。
遙華の部屋はきちんと片付けられていて
「クッションに座っていてください」
とテレビをつけ、蒼葉に声をかけた。
すっかり目が覚めた遙華はキッチンでサクッとおつまみになる料理を作りビールと一緒に2人で再び飲み始める。
「あっ、もしかしてゲームの途中で寝ちゃいましたか?(笑)」
「うん、おかげで勝たせてもらったよ」
「負けちゃったか」
「何か賭けとけばよかったな(笑)」
「ふふっ、確かに…あっBARの支払い!」
「払ったよ」
「すみません、BARは私が出すつもりだったのに、タクシーまで」
「構わないよ、元々出すつもりだった、食事だって俺が誘ったし」
遙華は立ち上がり小さな灰皿を出してきた。
「どうぞ」
「遙華さんは煙草吸わないだろ?」
「心くんが来た時に使います」