隣人はイケメン上司でした〜手から好きになってもいいですか?〜

次の日会社に行くと営業部はすでに賑やかで、遙華は挨拶をしながら自分の席に座った。

「おはよう」と先輩の彩沙(あやさ)さんに挨拶をされて遙華も返す。

「遙華ちゃん、会議室の準備をお願いできる?」

「はい、今日会議ですか?」

「急に決まったの」

「わかりました」

すぐに遙華は会議室の鍵を開け、窓も開けて、折りたたみの長テーブルと椅子を用意して会議室のドアをしばらく開けておく。

「準備出来ました」

彩沙さんに報告をした。

「ありがとう」

入社してから総務にいた遙華が営業に異動になったのは彩沙先輩に子供が出来るということで引き継ぎ業務を春からしている。

産休明けも帰宅の遅い営業事務は続けられないと私が異動に…

しばらくすると営業の人達は会議室に集まりフロアは営業事務の人だけになり静かになった。

30分程してぞろぞろと戻ってくると話題は7月の異動の話をしているようで…

でもそんな話にも耳を傾けている間もなくパソコンの前で仕事をしていた遙華だった。

週末の金曜日、遙華は従兄妹の経営しているBARへ仕事終わりに向かった。

Roze(ロゼ)の看板があるドアを開けると「お疲れ様」と従兄妹の一ノ瀬心太朗(いちのせしんたろう)がいつものように声をかけてくれる。

「疲れた〜ドライマティーニ」

「おいおい、座ってから注文しろよな」
< 3 / 16 >

この作品をシェア

pagetop