隣人はイケメン上司でした〜手から好きになってもいいですか?〜
遙華はいきなり挨拶をされ、少し頭を下げて下を向いた。
し、失礼だったかな、ちゃんと挨拶もしなくて…恥ずかしくてつい…
「遙華、挨拶はちゃんとしろ」
心くんの声がして頭を上げると目の前に心くんがいて
「えっと、こんばんは」
遙華は回る椅子のまま左を向いて声を出した。
「こっちにこいよ」
心くんが声をかけて遙華の隣にお客さんが座った。
「失礼します」
「は、はい」
「彼女は俺の従兄妹で一ノ瀬遙華、そして4年?振りに来てくれた萩森蒼葉(はぎもりあおば)」
「よ、よろしくお願いします」
「お願いします、あれ?隣の人?」
恥ずかしくて顔を見ていなかった遙華は目を合わせた。
「隣?」
そういうと髪の毛をクシャクシャとして前髪を下ろした。
「あっ、ベランダの…」
「何だ知り合いか?」
「いや、これからかな、ベランダで少しだけ、なっ」
「そうですね、少しだけ…」
「遙華の隣の部屋ってずっと空いてたよな、そこに入ったのか、蒼葉は」
「そういうことです、まだ引越し終わってなくて鍵をもらっただけです、明日また名古屋に戻らないと」
「えっ?名古屋の人なんですか?」
遙華は思わず同郷かなと思って聞いてしまった。
「いや、転勤で4年前に名古屋に行っていて異動で戻ってきたんです、地元は千葉です」
「な、なるほど…」
恥ずかしくなり遙華は心太朗の方を向く。