隣人はイケメン上司でした〜手から好きになってもいいですか?〜
「俺らは名古屋出身なんだよ、だから遙華は聞いたんだろ?」
こくんと頷いた。
「心くん、おかわり」
「ん、何にする?」
「うーん……スクリュードライバー」
「はいよ、蒼葉もまだ飲むか?」
「はい、お願いします」
また「チン」てジッポライターの開ける音が隣で響くと遙華は思わずじっと見てしまっていた。
「ん?」
見ていたのを気づかれ遙華は目をそらすが「フー」と煙を吐く音がするとゆっくりと左隣に目を向ける。
心太朗が灰皿を蒼葉の前に置くと「あざっす」と言い、灰をトントンと落とした。
綺麗な手だな……
「心太朗さんの店みたいに堂々と煙草を吸える場所って貴重で嬉しいですね」
「まあ、自分の店だし、自分も吸うしな」
「えっと遙華さんだっけ?」
「はい」
「遙華さんも吸うの?」
「あっ、いえ私は吸わないですけど…お酒が好きなんです」
「そうなんだ、隣で吸っても大丈夫かな?」
「はい、全然大丈夫です」
心太朗が遙華の前に水を置いた。
「チェイサー飲んどけな」
「ありがとう」
その後は蒼葉が帰るけど一緒のタクシーでどう?と声をかけてくれた。
「あ…」
遙華は心太朗を見ると送ってもらえと言われ素直に一緒のタクシーで帰ることに…
外に出ると雨が降っていて、店の前に停まったタクシーに2人で乗り込んだ。
マンションに着くと遙華はお財布を出していると
「構わないよ」
「いえ、でもそういう訳には…」
「じゃあ、引越しの挨拶品と思ってくれると…もう顔見知りになったことだし」
「じゃあお言葉に甘えて…ありがとうございます」