隣人はイケメン上司でした〜手から好きになってもいいですか?〜
営業部には若きイケメン課長をひと目見ようと女性社員達が見にやってきていた。
もちろんこの4年で入社した人ばかりだ。
「相変わらずの人気者ね、それに早くも課長なんて出世間違いなしだし女性は寄ってくるわね〜」
もう既婚者で興味が無い彩沙さんは遙華にそう話した。
「20代で課長って凄い事なんですか?」
「そうね、うちの会社ではそうだと思うわ、今までいなかったもの」
ベテランの彩沙さんが言うならそうなんだろう。
先月の営業成績を印刷して課長に渡してきてと彩沙さんに言われ、データ化して印刷をした。
ファイルに挟み課長の席に歩いていく。
「あの、先月のデータです」
「ありがとう」
遙華が渡したファイルを受け取る手も見てしまっていた。
「今日の夜、ベランダで…」
蒼葉は小さな声で遙華に告げた。
無意識に頷いていた遙華がいた。
仕事が終わり、夕食を食べ、洗濯物を干しにベランダに出ると煙草の煙が見えた。
「こんばんは」
「こんばんは、遙華さん」
「名前で呼ばない方がいいんじゃないですか?」
「どうして?ここではただの隣人だよ、だから俺の事も課長って呼ばないで欲しいな」
「えー、無理ですよ、絶対会社で蒼葉さんて呼んじゃいそうで…」
「そこは頑張って(笑)」
笑いながら灰を灰皿に落とす。