恋愛偏差値0.01。
でも、今浮かべている笑顔は、いつもとは少し違って見えた。
まるで、大切な思い出をそっと胸に抱きしめているような――。
そんな、優しくて幸せそうな笑顔だった。

「……私、学校が嫌で、ずっと」
一度言葉を切る。
「……こんぺいとうを薬代わりにしてたんです」
辛くなるたびに、一粒口に入れる。
それだけで、少しだけ頑張れる気がしたから。

でも――。
ふと気付く。
「凪くんに出会ってから、一度も口にしてないんです。……まだ数日ですけど」
自分で言っておきながら、その事実に一番驚いていた。

「僕が、こんぺいとうの代わりになってるかな?」
凪くんは壊れ物に触れるみたいに、そっと私の頬へ手を添えた。
「なってます!」
思わず笑顔になる。
「凪くんは、こんぺいとう以上です!!」
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