恋愛偏差値0.01。

17.名前で呼べる距離

三人で話が盛り上がっているうちに、気付けば日付が変わっていた。
明日は学校も休みだ。
「美月〜。眠くない?」
「大丈夫です!」
凪くんに出会うまでは、夜更かしばかりの生活だった。だから、この時間まで起きていることには慣れている。

朝――。
それは、学校へ行く時間。朝が来るのが怖くて、ほとんど眠れなかった頃の自分を思い出す。
その時、狂犬さんが何かを思い出したように口を開いた。
「……あのさ」
「はい?」
「あの三人組とは、もう関わらなくていいんだよね?」
「……私は、どっちでも大丈夫です」
そう答えると、狂犬さんは安心したように小さく息を吐いた。

「ぶっちゃけ、めんどいからブロックするわ」
狂犬さんは、あっさりと言い切った。
面倒なら、最初から関わらなければよかったはずだ。
それでも、あの三人と関わっていたのは――。
きっと、私がみんなと仲良くなれるようにと思ってくれていたから。
その期待には応えられなかった。
それでも、その気持ちだけで十分嬉しかった。
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