恋愛偏差値0.01。ー恋愛初心者溺愛されますー【完】

20.お姫様みたい

「美月ぃぃぃ!」
「はい」
「ついでに着替えちゃえば!」
私が返事に迷っていると、店員さんが笑顔で声を掛けてくれた。

「試着室ありますよ! そのまま着て帰られるなら、タグを切っちゃっても大丈夫ですか?」
「うんっ♡」
凪くんが元気よく返事をする。
どんどん話が進んでいく。
「この色、絶対お客様にお似合いですよ!」
「だよねぇ〜♡」
店員さんと凪くんは、すっかり意気投合していた。私は、その勢いに圧倒されることしかできなかった。

とりあえず、試着室へ入り、着替えてみる。
けれど、自分では似合っているのかなんて分からない。
あるのは違和感ばかりで、不安になってしまう――。
そっと試着室のカーテンを開ける。
すると、目の前には目をきらきらと輝かせた凪くんが立っていた。
……まさか、ずっと待ってたの?
「着替えたぁっ!?」
いつまでもカーテンを開け切る勇気が出ない私に、凪くんはきらきらした視線を向けてくる。
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