−狂兎の檻−
出来ることなら、悪意と戦える強さがほしい。

「美月〜ぃ♡」

反省会が終わったのだろうか。
元気いっぱいの凪くんが、満面の笑みを浮かべながら走ってきた。
最初は、得体の知れない彼が怖かった。

でも今は――。
凪くんがいるだけで、安心してしまう。
……どうしてなんだろう。

「凪くん。反省した?」
「僕、悪くないもん♡」

思わず転びそうになる。
……たぶん、凪くんに反省という言葉は通じない。
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