菜の花の君

 え…?
思いがけない言葉に目を見開く。 

「そ、そうかな…?」

「うん」

無理、しなくても良いんじゃない、かあっ…。

昔のわたしはそんな権利、わたしにはないと思っていた。いまだってそう。

「あんた、名前は」
「あっ、わたし、川崎凛!よろしくね!」
「…俺は斎藤アラタ。」

にっこり微笑むと驚いた顔をしたアラタくん。

「ねえ、アラタくんはどこに通ってるの?中学」

なんとなく気になってしまって思わず聞いてしまった。

「んーっ…。さあ、どこだろうね?」

はぐらかすように笑ったアラタくん。

ええっ、教えてくれないのっ!?

「わ、わたしはっ、未来学園だよっ…!」
「へ…ー。そこか。」

う、うん?そこだよ?すぐ近くにあるとこだけど。

「俺、用事があるから、じゃあね。」
「うんっ!今日はありがとう!」

「あっ…、待って。」

んん?どうしたんだろう?
「メール、つなごう」

え?それってつまり…!

「友達になってくれるの!?」

「別にいいけど。」

「やったあ!よろしくね!」

本当にうれしい!

「ありがと、アタラくんっ…!」
ぺこっとおじきをしてお礼を言った。
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