好きになったのは大嫌いな先生
ピンポーン
暗闇の中急にインターホンが響いて、びっくりして飛び跳ねる。スマホの時間を見ると20時前。こんな時間に誰?
そう思い、画面を見てみるとそこには愁くんの姿。
「…愁くん?どうしたの?」
「美奈ー、早く開けてー」
「何?私なら大丈夫だから帰っていいよ。」
今愁くんに会ってしまうと涙が止まらなくなりそうな気がして、インターホン越しに帰って欲しいと伝える。
するとガチャと玄関の扉が開く音が聞こえる。
えっ!?と思い玄関に向かうと愁くんが少し怒ったような顔で立ってる。
「家の鍵、開いてたよ。不用心すぎ。ちゃんと鍵は閉めろ。」
うそ!私鍵閉めたつもりだったのに開いてたの!?
けどそんなことより白衣ではなくて、私服姿の愁くんを見るとなぜが安心感が出てきて、張り詰めていた糸が切れたかのように涙がボロボロと溢れてくる。
「どうした?」
愁くんも突然の涙に驚いてる。
「ごめんっ!違うの!グズッ…何でもない。何でもないけどなんか勝手に涙が出てきちゃって…」
一生懸命涙を拭っていると突然愁くんに抱きしめられ、頭をポンポンと撫でられる。
「美奈、強がらなくていいんだよ。美奈は人一倍繊細なこと俺は知ってるから。1人で泣くな。」
優しい声が耳元から聞こえてきてなおささら涙が止まらなかった。
「私っ!1人になったら急に不安になってきちゃって…グズッこれからのことを考えると、怖くて涙が止まらなくてっ」
「うん。そうだよな。分かるよ。でも俺がいるから大丈夫。」
その一言がすごく心強くて、たったその一言で不安が少しな軽くなった気がした。