四神と都の剣
「怪異の気配はあるけど、どこにいるのかが探知できないね」

朱雀は辺りを見回す。怪異独特の気配は確かにある。他の動物の気配は全くない。しかし、怪異は姿を見せない。

「僕たちが普通の人間じゃないって気付いてるのかな?」

朱雀がそう言うと、玄武が「そんなことあるのか?」と考え込む。人だと思っていた頃も、フォルスティアでも、怪異は朱雀たちを見つけるとすぐに攻撃をしてきた。彼らに知性は感じられない。

「この世界に来たことで、怪異も変化をしているのかもしれないよ」

「その可能性もあるか……」

怪異の存在感は濃いものの、攻撃をしてこない限り居所は掴めそうにない。朱雀と玄武は今日は沙月の家へと戻り、怪異を誘き出すための作戦を立てることにした。








< 15 / 30 >

この作品をシェア

pagetop