四神と都の剣
「暴風雨の神、ですか……」

青龍が少し驚いた目を向ける。朱雀も「そんな神があるんだ」と感心していた。フォルスティアに住む神は朱雀を含めて五人。この世界に住む人たちに語り継がれている神話も、数はそれほど多くはない。

「実は、僕の住む世界で奇妙な怪物が現れるようになってね。あっ、この世界では怪異って呼んでるんだっけ?僕や他の神で対処していたんだけど、追い付かなくなってきてね」

「そこでお前たちに任務を与える。スサノオ殿の世界に行き、怪異を討伐せよ!」

麒麟の命に対し、朱雀たちは一斉に「はい!」と言った。そして、異世界に朱雀と玄武が、フォルスティアに白虎と青龍が残ることが決まる。

「朱雀、玄武、向こうの世界のことは頼んだぞ」と青龍。

「こっちのことは心配しないでね。朱雀が異世界に行くことは、颯真に伝えておくから」と白虎。

「二人ともありがとう」

朱雀と玄武はお礼を言い、異世界に転送するための準備をしているスサノオの元へと向かう。スサノオは笑顔を向けた。

「僕の世界では、住める場所がちゃんと用意してあるから安心してね!心配する必要はな〜んにもないよ!」

「そ、そうですか……」

朱雀が作り笑いを浮かべて返事をすると、ニコニコと笑っていたスサノオの顔が険しいものになる。
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