四神と都の剣
捜敵
「ん……」

朱雀はゆっくりと体を起こす。賑やかな声が響いてきた。異世界のこの家は、朝も夜も関係なく賑やかである。

「久しぶりに少し長く寝たな……」

朱雀は起き上がり、いつもの衣装を身に纏う。神という特別な存在のため、普段は睡眠や食事を必要としない。しかし、この世界の神事情は違う。こっちの世界の神は食事や睡眠が人と同じように必要となっており、スサノオは夜は早めに眠り、毎日しっかり食事をする。このことにも朱雀と玄武は驚いた。

「朱雀、おはよう」

玄武が二人の子どもと手を繋ぎながら歩いてくる。ただの子どもではない。座敷童の春太郎と幸子だ。

「玄武、春太郎、幸子、おはよう」

「おはようです!」

元気よく二人は挨拶をする。そして廊下をパタパタと走っていった。朱雀は玄武の方を見る。

「玄ちゃん、随分懐かれてるね」

「何でかはわからないけどね」

異世界に来て早一周間。今日も朱雀と玄武は怪異を探しに行くことにした。住まわせてもらっている家の者に挨拶をするため、リビングへと向かう。
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