王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
まるでいたずらを仕掛けた子どものように無邪気に微笑めば、シーラもほっと安心したような笑みを浮かべる。
「……そうですね。私はエメリーネ様の言葉に従うだけです」
「そう言ってもらえるのがどれだけ心強いか」
それに、今のエメリーネには人の感情がオーラの色でわかるという不思議な力がある。仮にシーラがアルマスに脅され、エメリーネを裏切ろうとしても、それもオーラが教えてくれるだろうと、そんな楽観的な考えもあった。
「今日は、贈り物のお礼状を書くわ。当分はこの仕事で終わりそうだけど」
目録と現品の確認はなんとか終えることができた。シーラが言ったように茶葉や食べ物などは先に確認し、料理人へと回した。生花は庭師にお願いして、ポプリに利用できるようにと加工してもらっている。
「それから、補佐官の件なんだけど……」
シーラがエメリーネの髪を梳き、書きものの邪魔にならないようにとハーフアップに編み込みをしてくれた。
「あなたの婚約者、ヨハンに頼みたいと思うのだけれど、どうかしら?」
髪をいじるシーラの指が止まる。
「一人はアルマスが推薦してくださる方にしようと思って。もう一人は、わたくしに近い人。となれば、ラモン伯爵と懇意にされている方がいい。そう考えたときに、思い浮かんだのがあなたの婚約者だったの」
「……そうですね。私はエメリーネ様の言葉に従うだけです」
「そう言ってもらえるのがどれだけ心強いか」
それに、今のエメリーネには人の感情がオーラの色でわかるという不思議な力がある。仮にシーラがアルマスに脅され、エメリーネを裏切ろうとしても、それもオーラが教えてくれるだろうと、そんな楽観的な考えもあった。
「今日は、贈り物のお礼状を書くわ。当分はこの仕事で終わりそうだけど」
目録と現品の確認はなんとか終えることができた。シーラが言ったように茶葉や食べ物などは先に確認し、料理人へと回した。生花は庭師にお願いして、ポプリに利用できるようにと加工してもらっている。
「それから、補佐官の件なんだけど……」
シーラがエメリーネの髪を梳き、書きものの邪魔にならないようにとハーフアップに編み込みをしてくれた。
「あなたの婚約者、ヨハンに頼みたいと思うのだけれど、どうかしら?」
髪をいじるシーラの指が止まる。
「一人はアルマスが推薦してくださる方にしようと思って。もう一人は、わたくしに近い人。となれば、ラモン伯爵と懇意にされている方がいい。そう考えたときに、思い浮かんだのがあなたの婚約者だったの」