王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
「はて? それはどなたですかな?」
「ヨハン・オウネルをご存じ? シーラの婚約者なのですって。彼女の婚約者であれば、信頼できる人だと思うのだけれど……」
アルマスも何かを考えているようだ。オウネル侯爵家と自分の関係を思い返しているのだろう。
「……なるほど。それはいいかもしれませんね。では、候補の一人として考えておきます」
「ありがとう。それからもう一人は、わたくしに決めさせていただけないかしら? できれば女性がよくて……」
「そうですね。そういうことであれば、エメリーネ様がご希望される方を補佐官とするのがよろしいかと」
アルマスのオーラに変化はなかった。そこでエメリーネはほっと息を吐く。
それからお礼状の書き方の指導をしていったアルマスは、満足した様子でエメリーネの執務室を出ていった。
エメリーネはすぐにシーラを呼ぶ。
「シーラ、ベルジュ公爵にお見舞いのお礼をしたいと先ぶれを出してちょうだい」
「エメリーネ様?」
「ベルジュ公爵にはお見舞いをいただいたから。怪我が治ったことお伝えしなければと思ったのだけれど?」
エメリーネが小首を傾げて言えば、シーラも「承知しました」と恭しく頭を下げた。
「ヨハン・オウネルをご存じ? シーラの婚約者なのですって。彼女の婚約者であれば、信頼できる人だと思うのだけれど……」
アルマスも何かを考えているようだ。オウネル侯爵家と自分の関係を思い返しているのだろう。
「……なるほど。それはいいかもしれませんね。では、候補の一人として考えておきます」
「ありがとう。それからもう一人は、わたくしに決めさせていただけないかしら? できれば女性がよくて……」
「そうですね。そういうことであれば、エメリーネ様がご希望される方を補佐官とするのがよろしいかと」
アルマスのオーラに変化はなかった。そこでエメリーネはほっと息を吐く。
それからお礼状の書き方の指導をしていったアルマスは、満足した様子でエメリーネの執務室を出ていった。
エメリーネはすぐにシーラを呼ぶ。
「シーラ、ベルジュ公爵にお見舞いのお礼をしたいと先ぶれを出してちょうだい」
「エメリーネ様?」
「ベルジュ公爵にはお見舞いをいただいたから。怪我が治ったことお伝えしなければと思ったのだけれど?」
エメリーネが小首を傾げて言えば、シーラも「承知しました」と恭しく頭を下げた。