王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
19.
オディロンから「エメリーネ王女の訪問を心から歓迎する」と返事が来たため、その日は昼過ぎからベルジュ公爵邸に足を向けた。
ベルジュ公爵邸の門をくぐると、懐かしい風の匂いに心が軽くなった。
「エメリーネ王女。わざわざご足労いただき、感謝申し上げます」
彼の声は丁寧だが、どこか親しみがにじむもので、エメリーネは明るく微笑んだ。
「こちらこそ、たくさんのお見舞いをありがとうございました。見てのとおり、怪我が治りましたので、そちらを報告したくて」
その言葉に、オディロンの口元がわずかにゆるんだ。
鋭い者なら、このやりとりが芝居だと見抜くだろう。だが、ベルジュ公爵邸の使用人たちは純粋に喜び、エメリーネをあたたかく迎え入れた。そんな使用人たちには黄色や緑色といったオーラがあふれている。
「むさ苦しいところではございますが、どうぞこちらに」
オディロンが手を差し出し、エメリーネは彼の言葉に軽く笑ってその手を取った。
「まぁ、ベルジュ公爵がエスコートしてくださるの?」
これではまるで、幼いころの戯れのようなやりとりではないか。
彼と並んで歩きながら、エメリーネはつい、笑みをこぼしてしまった。
ベルジュ公爵邸の門をくぐると、懐かしい風の匂いに心が軽くなった。
「エメリーネ王女。わざわざご足労いただき、感謝申し上げます」
彼の声は丁寧だが、どこか親しみがにじむもので、エメリーネは明るく微笑んだ。
「こちらこそ、たくさんのお見舞いをありがとうございました。見てのとおり、怪我が治りましたので、そちらを報告したくて」
その言葉に、オディロンの口元がわずかにゆるんだ。
鋭い者なら、このやりとりが芝居だと見抜くだろう。だが、ベルジュ公爵邸の使用人たちは純粋に喜び、エメリーネをあたたかく迎え入れた。そんな使用人たちには黄色や緑色といったオーラがあふれている。
「むさ苦しいところではございますが、どうぞこちらに」
オディロンが手を差し出し、エメリーネは彼の言葉に軽く笑ってその手を取った。
「まぁ、ベルジュ公爵がエスコートしてくださるの?」
これではまるで、幼いころの戯れのようなやりとりではないか。
彼と並んで歩きながら、エメリーネはつい、笑みをこぼしてしまった。