王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
(とにかく、ここからは宰相アルマスの好きにはさせないわ。お母様を失った今、お父様はポンコツ……ではなく、役に立たないから、実権はアルマスが握っているようなものだけれど……)
父王が亡くなれば、次の王はエメリーネだ。だからアルマスはエメリーネとの結婚を虎視眈々と狙っている。王になれなくとも、王配にはなれる。
(本当、蛇みたいな男……。わたくしを飾りの女王として、この国の政権をすべて握ろうとしている)
アルマスがエメリーネとの婚姻をあからさまに匂わせるようになるのは、この十七歳の誕生日パーティーからである。
(お母様がいない。お父様も気力を失った状態。だからアルマスはこれを機に……)
前の人生で彼にされたことを思い出しただけでも、吐き気がする。
結局、彼と婚約したのはエメリーネが女王に即位してすぐ。
ニースン侯爵は「もう少し時期をみて、友好国の王子と結ばれたほうがいいのでは」と提案したが、その数日後、彼は不審な事故で命を落とした。
そしてエメリーネはすぐさまアルマスに純潔を奪われた挙げ句、不貞な女との噂まで流されたのだ。夜な夜な寝所に入れ替わり立ち替わり男娼を呼びつけると。
父王が亡くなれば、次の王はエメリーネだ。だからアルマスはエメリーネとの結婚を虎視眈々と狙っている。王になれなくとも、王配にはなれる。
(本当、蛇みたいな男……。わたくしを飾りの女王として、この国の政権をすべて握ろうとしている)
アルマスがエメリーネとの婚姻をあからさまに匂わせるようになるのは、この十七歳の誕生日パーティーからである。
(お母様がいない。お父様も気力を失った状態。だからアルマスはこれを機に……)
前の人生で彼にされたことを思い出しただけでも、吐き気がする。
結局、彼と婚約したのはエメリーネが女王に即位してすぐ。
ニースン侯爵は「もう少し時期をみて、友好国の王子と結ばれたほうがいいのでは」と提案したが、その数日後、彼は不審な事故で命を落とした。
そしてエメリーネはすぐさまアルマスに純潔を奪われた挙げ句、不貞な女との噂まで流されたのだ。夜な夜な寝所に入れ替わり立ち替わり男娼を呼びつけると。