王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
アルマスがいつからそういった愚行に及んでいたかはわからないが、もしかしたらオディロンが気づいたように父王はすでにアルマスの毒に侵されているのかもしれない。だから、具合が悪いといい寝室にこもる日が増えてきたのではないだろうか。
「そう言われると……似ているかもしれません。もしかして、オディロンは何か心当たりがあるのでしょうか?」
オディロンは切なそうな眼差しをエメリーネに向けてから、意を決したように切り出した。
「俺は、王妃殿下は病気ではなく、毒殺されたのではないかと疑っている」
突然の告白に、エメリーネはコクリと喉を鳴らした。先ほどまでお茶を飲んでいたのに、喉の奥が渇きひりついた感じがする。
「もしかしたら、陛下もすでに……」
「そう、なんですね……」
ここにいるのは十七歳のエメリーネである。だから母が毒殺されたことも、父も少しずつ毒を飲まされていることも知らないエメリーネだ。
「オディロンは、犯人に心当たりはあるのですか?」
その問いに、彼は微かに唇をひくつかせた。
「母が亡くなり、父も亡くなれば、次に王となるのはわたくしです。そしてわたくしが死ねば、オディロン、あなたが王になる」
「そう言われると……似ているかもしれません。もしかして、オディロンは何か心当たりがあるのでしょうか?」
オディロンは切なそうな眼差しをエメリーネに向けてから、意を決したように切り出した。
「俺は、王妃殿下は病気ではなく、毒殺されたのではないかと疑っている」
突然の告白に、エメリーネはコクリと喉を鳴らした。先ほどまでお茶を飲んでいたのに、喉の奥が渇きひりついた感じがする。
「もしかしたら、陛下もすでに……」
「そう、なんですね……」
ここにいるのは十七歳のエメリーネである。だから母が毒殺されたことも、父も少しずつ毒を飲まされていることも知らないエメリーネだ。
「オディロンは、犯人に心当たりはあるのですか?」
その問いに、彼は微かに唇をひくつかせた。
「母が亡くなり、父も亡くなれば、次に王となるのはわたくしです。そしてわたくしが死ねば、オディロン、あなたが王になる」