王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
「俺にとって、陛下や君を殺してまで王位に就く利点はない。なにより、王政にかかわるほとんどがアルマスを指示している者たちだからな。それにアルマスは君との縁を狙っているのだろう?」
オディロンが王に就いたところで、確実にアルマス派の者たちに潰される。
「つまり、あなたはアルマスが母の死に関係していると言いたいのですね?」
エメリーネがオディロンを力強く見つめると、彼もまた視線を絡ませてくる。
花の香りをのせた風が頬をなで、前髪を揺らした。
「その件に関しては、俺のほうで詳しく調べたい」
彼からそう言ってもらえるのなら、エメリーネとしてはありがたい。
「お願いします……」
絞り出した声に、オディロンはふっと意地悪めいた笑みを浮かべる。
「大事な婚約者のお願いとあっては、叶えないわけにはいかないだろう」
「まだ、正式に婚約はしていませんが?」
オディロンが王に就いたところで、確実にアルマス派の者たちに潰される。
「つまり、あなたはアルマスが母の死に関係していると言いたいのですね?」
エメリーネがオディロンを力強く見つめると、彼もまた視線を絡ませてくる。
花の香りをのせた風が頬をなで、前髪を揺らした。
「その件に関しては、俺のほうで詳しく調べたい」
彼からそう言ってもらえるのなら、エメリーネとしてはありがたい。
「お願いします……」
絞り出した声に、オディロンはふっと意地悪めいた笑みを浮かべる。
「大事な婚約者のお願いとあっては、叶えないわけにはいかないだろう」
「まだ、正式に婚約はしていませんが?」