王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
だが、今になってそれが問題だらけだったというのがよくわかる。アルマスが教えてくれた情報は、アルマスにとって都合のいいものばかりだったからだ。
そのためエメリーネは、最終的にラモン伯爵まで処刑してしまった。
けれども今回は、そのような失態をするつもりはない。
「恥ずかしながら、貴族名鑑に目を通したことはありません」
一瞬、動きを止めたエリナだが、エメリーネの言葉をかみ砕くように目をパチパチと瞬いてから口を開く。
「それは、エメリーネ様が勉強嫌いだから……というわけではありませんね。勉強嫌いなら、今だって恥ずかしながら、という言葉は出てきませんから」
「今までのわたくしがどれだけ無知で世間知らずだったか。その自覚はあります。だけど、このままではいけないと思って……」
「補佐官を選ばれたのでしょう? ベルジュ公爵からうかがっております。私はエメリーネ様を助けるようにと、ベルジュ公爵から言われておりますから」
エメリーネをバカにするわけでなく、己の役目をわかっているエリナは間違いなく信頼できる。
「それにエメリーネ様。私も嫌いなんです」
いきなり嫌いと言われても、その嫌いなものにエメリーネは心当たりがない。もしかして、彼女は貴族名鑑を覚えるのが嫌いなのだろうか。
そのためエメリーネは、最終的にラモン伯爵まで処刑してしまった。
けれども今回は、そのような失態をするつもりはない。
「恥ずかしながら、貴族名鑑に目を通したことはありません」
一瞬、動きを止めたエリナだが、エメリーネの言葉をかみ砕くように目をパチパチと瞬いてから口を開く。
「それは、エメリーネ様が勉強嫌いだから……というわけではありませんね。勉強嫌いなら、今だって恥ずかしながら、という言葉は出てきませんから」
「今までのわたくしがどれだけ無知で世間知らずだったか。その自覚はあります。だけど、このままではいけないと思って……」
「補佐官を選ばれたのでしょう? ベルジュ公爵からうかがっております。私はエメリーネ様を助けるようにと、ベルジュ公爵から言われておりますから」
エメリーネをバカにするわけでなく、己の役目をわかっているエリナは間違いなく信頼できる。
「それにエメリーネ様。私も嫌いなんです」
いきなり嫌いと言われても、その嫌いなものにエメリーネは心当たりがない。もしかして、彼女は貴族名鑑を覚えるのが嫌いなのだろうか。