王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
エメリーネは、早速、机の上で貴族名鑑を広げた。
「わたくしが貴族名鑑を閲覧していることや、積極的に国政に携わろうとしていることを、アルマスには知られたくないの」
「あぁ~わかります。あの人、何かとつけて文句を言いそうですもんね」
エリナはそう言うが、エメリーネはアルマスの前では愚かな少女を演じておきたいのだ。エメリーネ王女は無知だと、アルマスにはそう思わせておきたい。
「なるほど。そして最後に宰相閣下をぎゃふんと言わせる作戦ですね!」
「だから、わたくしが少し愚かな行動をしても、あなたたちは笑ってはダメよ? シーラもよ? わたくしが勉強しているのを知ったら、アルマスは絶対に邪魔をしてくるから」
「はい」
シーラが真剣に頷くのは、やはりヨハンの件があるからだろう。エメリーネは、なんとしてでもオウネル侯爵家とアルマスの繋がりを切ると、シーラに宣言したのだ。シーラはエメリーネを信頼し期待を寄せている。
そんなシーラは手際よくお茶を淹れ、エメリーネの執務席にコトリとカップを置いた。
「あなたたちもどうぞ」
エメリーネが二人にソファに座るよう促すと「エメリーネ様って、おやさしいんですね!」とエリナが遠慮なくドサリと腰を下ろした。
「わたくしが貴族名鑑を閲覧していることや、積極的に国政に携わろうとしていることを、アルマスには知られたくないの」
「あぁ~わかります。あの人、何かとつけて文句を言いそうですもんね」
エリナはそう言うが、エメリーネはアルマスの前では愚かな少女を演じておきたいのだ。エメリーネ王女は無知だと、アルマスにはそう思わせておきたい。
「なるほど。そして最後に宰相閣下をぎゃふんと言わせる作戦ですね!」
「だから、わたくしが少し愚かな行動をしても、あなたたちは笑ってはダメよ? シーラもよ? わたくしが勉強しているのを知ったら、アルマスは絶対に邪魔をしてくるから」
「はい」
シーラが真剣に頷くのは、やはりヨハンの件があるからだろう。エメリーネは、なんとしてでもオウネル侯爵家とアルマスの繋がりを切ると、シーラに宣言したのだ。シーラはエメリーネを信頼し期待を寄せている。
そんなシーラは手際よくお茶を淹れ、エメリーネの執務席にコトリとカップを置いた。
「あなたたちもどうぞ」
エメリーネが二人にソファに座るよう促すと「エメリーネ様って、おやさしいんですね!」とエリナが遠慮なくドサリと腰を下ろした。