王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
シーラの声は震え、どこか戸惑っているようにも見える。
(アルマス・タルボット……そうだったわ。プレゼントがあると言ってわたくしの部屋に来ようとして……)
エメリーネの心に、一度目の屈辱が蘇る。エメリーネの部屋へとやって来た彼は、プレゼントを渡しながらもエメリーネの身体を執拗に触れてきた。それは身体の成長具合を確認するかのようだった。
驚いたエメリーネが声をあげたため、侍女たちが異変に気づき駆け寄ってきた。だからそれ以上のことは何もなかったのだが、そのときのアルマスは、何事もなかったかのようにシラを切っていた。
「わたくしのほうから、彼のところに向かうわ。そう伝えて」
「は、はい。では、お着替えのお手伝いをいたしますね」
鏡の前に立ったエメリーネは、そこに映る自身の赤い目をじっと見つめた。
(宰相アルマス……特別な贈り物……あのときはわけもわからず素直に受け取り、パーティーのときにつけてしまったけれど……今回は……。これは、宣戦布告よ)
鏡に映るエメリーネの赤い瞳が、力強く揺れ動く。
(アルマス・タルボット……そうだったわ。プレゼントがあると言ってわたくしの部屋に来ようとして……)
エメリーネの心に、一度目の屈辱が蘇る。エメリーネの部屋へとやって来た彼は、プレゼントを渡しながらもエメリーネの身体を執拗に触れてきた。それは身体の成長具合を確認するかのようだった。
驚いたエメリーネが声をあげたため、侍女たちが異変に気づき駆け寄ってきた。だからそれ以上のことは何もなかったのだが、そのときのアルマスは、何事もなかったかのようにシラを切っていた。
「わたくしのほうから、彼のところに向かうわ。そう伝えて」
「は、はい。では、お着替えのお手伝いをいたしますね」
鏡の前に立ったエメリーネは、そこに映る自身の赤い目をじっと見つめた。
(宰相アルマス……特別な贈り物……あのときはわけもわからず素直に受け取り、パーティーのときにつけてしまったけれど……今回は……。これは、宣戦布告よ)
鏡に映るエメリーネの赤い瞳が、力強く揺れ動く。