王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
「その宝石は、この国では見ないものですね」
目録には確かに珍しい宝石の記載があった。それは、光の当たり方によって色が変わるとも書いてある。どうやらこれは、母の出身国のジオグ国からの贈り物らしい。
「そうよね……ところでリナ。お母様の宝飾類を管理するのは、わたくしの仕事でよろしいかしら?」
「そうですね。宰相閣下の仕事ではないことだけは確かです」
それなのに、この目録を管理していたのはアルマスだ。彼はエメリーネに送られた誕生日プレゼントすら、手中に収めようとしていた。
「では、宝物庫に入るのに、アルマスの許可はいらないわよね?」
「もちろんです。ただ、不安であるなら陛下に相談されてはいかがですか?」
どうせ父王と会っても、宝物庫に入っても、エメリーネの行動はいずれアルマスの耳にも届くのだ。だったら、そうなる前に動けばいい。
「そうね。いつもお父様は体調を崩しているからって、会うことも制限されているの。でも、考えてみれば親子なのだから……お父様を見舞うくらいならいいわよね?」
目録には確かに珍しい宝石の記載があった。それは、光の当たり方によって色が変わるとも書いてある。どうやらこれは、母の出身国のジオグ国からの贈り物らしい。
「そうよね……ところでリナ。お母様の宝飾類を管理するのは、わたくしの仕事でよろしいかしら?」
「そうですね。宰相閣下の仕事ではないことだけは確かです」
それなのに、この目録を管理していたのはアルマスだ。彼はエメリーネに送られた誕生日プレゼントすら、手中に収めようとしていた。
「では、宝物庫に入るのに、アルマスの許可はいらないわよね?」
「もちろんです。ただ、不安であるなら陛下に相談されてはいかがですか?」
どうせ父王と会っても、宝物庫に入っても、エメリーネの行動はいずれアルマスの耳にも届くのだ。だったら、そうなる前に動けばいい。
「そうね。いつもお父様は体調を崩しているからって、会うことも制限されているの。でも、考えてみれば親子なのだから……お父様を見舞うくらいならいいわよね?」