王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
エメリーネはシーラとひそひそと言葉を交わし「お父様、わたくしがお茶を淹れますね」と声を明るくする。
「エメリーネが?」
目を丸くする姿を見れば、父王が驚いているのがよくわかる。
「もう、お父様ったら。わたくしだってお茶くらい淹れられます。シーラに教えてもらいましたから」
部屋の隅に控えているシーラにチラリと視線を向けると、彼女は軽く頭を下げる。
「ラモン伯爵の娘か……」
父王は掠れた声で、ぼそりと呟いた。
「お父様はいつもどのようなお茶を飲まれているのですか?」
用意してあったティーポットとカップの隣に、茶葉の入った缶も置かれていた。
「どのようなと言われてもな。用意されたものをただ飲んでいるだけだ」
恐らくそのお茶を用意するのは、アルマスがつけた侍従だろう。
「どうぞ、お父様。こちら、ハーブティーですが、身体にとってもいいお茶なんですって」
「ほぅ?」
「エメリーネが?」
目を丸くする姿を見れば、父王が驚いているのがよくわかる。
「もう、お父様ったら。わたくしだってお茶くらい淹れられます。シーラに教えてもらいましたから」
部屋の隅に控えているシーラにチラリと視線を向けると、彼女は軽く頭を下げる。
「ラモン伯爵の娘か……」
父王は掠れた声で、ぼそりと呟いた。
「お父様はいつもどのようなお茶を飲まれているのですか?」
用意してあったティーポットとカップの隣に、茶葉の入った缶も置かれていた。
「どのようなと言われてもな。用意されたものをただ飲んでいるだけだ」
恐らくそのお茶を用意するのは、アルマスがつけた侍従だろう。
「どうぞ、お父様。こちら、ハーブティーですが、身体にとってもいいお茶なんですって」
「ほぅ?」