王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
「粗野なテレジア神はお変わりなく元気そうですね」
たっぷり嫌みを込めたつもりなのに、オディロンにはまったく効果はなかったようで、その言葉は軽く受け流されてしまった。
「ところで、王女様は今、何をしている?」
ベルトルトとオディロンと。同じ話を二度伝えることになったとしても、エメリーネに嫌な気持ちはこれっぽっちも生まれなかった。
アルマスの監視もあって、大きな仕事はできないが、手紙を書いたりして女性同士の交流を持っていること、それから孤児院などの慰問による慈善活動を考えていることなどを伝えた。
「カウフ子爵夫人とオウネル侯爵夫人とも、手紙のやりとりをしています」
それは領地の特産品をジオグ国へ輸出するため、口添えしたことが発端だ。といっても、その辺の根回しをしたのはオディロンである。
オディロンもまた、各地の貧しい領地経営をどうすべきかと頭を悩ませていたが、彼はジオグ国の王太子であるレジスと懇意にしていた。亡くなった王妃がジオグ国の出身であり、またレジスとオディロンの年が近いというのも理由である。
「ジオグ国への輸出が増えたと、喜んでおりました」
「そうか」
たっぷり嫌みを込めたつもりなのに、オディロンにはまったく効果はなかったようで、その言葉は軽く受け流されてしまった。
「ところで、王女様は今、何をしている?」
ベルトルトとオディロンと。同じ話を二度伝えることになったとしても、エメリーネに嫌な気持ちはこれっぽっちも生まれなかった。
アルマスの監視もあって、大きな仕事はできないが、手紙を書いたりして女性同士の交流を持っていること、それから孤児院などの慰問による慈善活動を考えていることなどを伝えた。
「カウフ子爵夫人とオウネル侯爵夫人とも、手紙のやりとりをしています」
それは領地の特産品をジオグ国へ輸出するため、口添えしたことが発端だ。といっても、その辺の根回しをしたのはオディロンである。
オディロンもまた、各地の貧しい領地経営をどうすべきかと頭を悩ませていたが、彼はジオグ国の王太子であるレジスと懇意にしていた。亡くなった王妃がジオグ国の出身であり、またレジスとオディロンの年が近いというのも理由である。
「ジオグ国への輸出が増えたと、喜んでおりました」
「そうか」