王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
採掘作業は厳しい環境でさらに力仕事であるため、どうしても貧しい者が従事する傾向にある。そのため、相場よりも安い賃金で労働者を雇うことができるが、労働者からしてみれば他の仕事よりも高給が期待できる。労働者と雇用者の生活水準の違いによって、双方が満足できているのだ。
そして採掘した珍しい鉱物は、国内はもちろんだが、諸外国に売ればそれなりの儲けになる。
「だがな、その鉱山では作業員が頻繁に入れ替わっているらしい」
「彼らにとって、鉱山の仕事は厳しいけれども、手っ取り早くお金を稼げる場所だわ。よっぽどのことがない限り、その仕事を手放すとは思えないのだけれど」
「ああ、どうやらあそこではそのよっぽどのことがあるようだ」
声色を低くおさえるオディロンに、エメリーネも思わず眉間にしわを寄せる。
「いったい、何が?」
尋ねたエメリーネの声も、狭い空間に不気味に響いた。無意識のうちに、身体に力が入っていたらしい。
「どうやら、あそこの作業員は体調を崩す者が多いみたいだな。それで働けなくなり、次から次へと人が代わっている」
まるでオディロンがその場を見てきたかのよう。
そして採掘した珍しい鉱物は、国内はもちろんだが、諸外国に売ればそれなりの儲けになる。
「だがな、その鉱山では作業員が頻繁に入れ替わっているらしい」
「彼らにとって、鉱山の仕事は厳しいけれども、手っ取り早くお金を稼げる場所だわ。よっぽどのことがない限り、その仕事を手放すとは思えないのだけれど」
「ああ、どうやらあそこではそのよっぽどのことがあるようだ」
声色を低くおさえるオディロンに、エメリーネも思わず眉間にしわを寄せる。
「いったい、何が?」
尋ねたエメリーネの声も、狭い空間に不気味に響いた。無意識のうちに、身体に力が入っていたらしい。
「どうやら、あそこの作業員は体調を崩す者が多いみたいだな。それで働けなくなり、次から次へと人が代わっている」
まるでオディロンがその場を見てきたかのよう。