王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
ざわっと場内はいっそう騒がしくなった。と同時に、ぶわっと黒いオーラがアルマスの背後から立ち上る。
「陛下……なぜ、その者を……」
そう問うたアルマスの唇は微かに震えていた。それは怒りからくる震えなのだろう。真っ黒いオーラがそれを物語っている。
「あら?」
そこでエメリーネが、わざとらしいくらいに明るい声をあげた。
「アルマスが言ったのではなくて? わたくしの婚約者は、身分よし、見目よし、地位よし、そして精力的な若い殿方がよいと。ベルジュ公爵ほどふさわしい人間が他にいらっしゃって?」
会場内の隅々にまで届くような凜とした声で伝えたエメリーネは艶やかに微笑んだ。
今までは飾りの人形のように座っていたエメリーネが発言したせいか、驚きに包まれた彼らは口をつぐむ。
そんななか、アルマスの声が響く。
「エメリーネ王女の気持ちは理解しました。しかし、そのものが王女の相手としてふさわしいか、我々には見極める必要があるのです」
アルマスの黒いオーラから勢いは減ったものの、マントのように彼の背中を覆っている。そしてアルマスの言葉に同調するかのように、彼を支持する者らは、うんうんと頷き合う。もちろん、その者たちは黒っぽいオーラをまとわりつかせている。
「陛下……なぜ、その者を……」
そう問うたアルマスの唇は微かに震えていた。それは怒りからくる震えなのだろう。真っ黒いオーラがそれを物語っている。
「あら?」
そこでエメリーネが、わざとらしいくらいに明るい声をあげた。
「アルマスが言ったのではなくて? わたくしの婚約者は、身分よし、見目よし、地位よし、そして精力的な若い殿方がよいと。ベルジュ公爵ほどふさわしい人間が他にいらっしゃって?」
会場内の隅々にまで届くような凜とした声で伝えたエメリーネは艶やかに微笑んだ。
今までは飾りの人形のように座っていたエメリーネが発言したせいか、驚きに包まれた彼らは口をつぐむ。
そんななか、アルマスの声が響く。
「エメリーネ王女の気持ちは理解しました。しかし、そのものが王女の相手としてふさわしいか、我々には見極める必要があるのです」
アルマスの黒いオーラから勢いは減ったものの、マントのように彼の背中を覆っている。そしてアルマスの言葉に同調するかのように、彼を支持する者らは、うんうんと頷き合う。もちろん、その者たちは黒っぽいオーラをまとわりつかせている。