王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
アルマスが用意した怪しい茶葉を密かにすり替え、エメリーネが準備したハーブティーを飲んでもらっていたのだ。
「エメリーネ王女のご入場です」
楽団による華やかな演奏のなか、エメリーネは父王にエスコートされながら歩をすすめる。
顔を向けなくても感じるのは、アルマスから放たれる黒いオーラ。他には緑や黄色、紫といったさまざまな色のオーラが大広間内に漂っている。
オーラのない一画には、オディロンと見慣れぬ男性が立っていた。
だが今は、それを気にしている場合ではない。拍手と歓声のなか、国王が壇上の玉座へと座ると、エメリーネもその隣に優雅に腰を下ろした。
国王が右手をゆっくり上げれば、会場は静寂に包まれる。
「今宵は、王女エメリーネのために集まっていただき感謝する」
父王の朗々とした声が広間内に響き、誰もがそれに耳を傾けた。
「では、王女エメリーネの栄えある前途を願って、乾杯」
声高らかにグラスをかかげる国王にならい、「乾杯」という声が至るところで湧き起こる。このときばかりは黒いオーラを放つ者も、少しだけ鮮やかになった。
「エメリーネ王女のご入場です」
楽団による華やかな演奏のなか、エメリーネは父王にエスコートされながら歩をすすめる。
顔を向けなくても感じるのは、アルマスから放たれる黒いオーラ。他には緑や黄色、紫といったさまざまな色のオーラが大広間内に漂っている。
オーラのない一画には、オディロンと見慣れぬ男性が立っていた。
だが今は、それを気にしている場合ではない。拍手と歓声のなか、国王が壇上の玉座へと座ると、エメリーネもその隣に優雅に腰を下ろした。
国王が右手をゆっくり上げれば、会場は静寂に包まれる。
「今宵は、王女エメリーネのために集まっていただき感謝する」
父王の朗々とした声が広間内に響き、誰もがそれに耳を傾けた。
「では、王女エメリーネの栄えある前途を願って、乾杯」
声高らかにグラスをかかげる国王にならい、「乾杯」という声が至るところで湧き起こる。このときばかりは黒いオーラを放つ者も、少しだけ鮮やかになった。