王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
彼を気遣う様子を見せたエメリーネは、アルマスのオーラの色が気になっていた。彼のオーラは相変わらず黒いままだが、そこに緑や黄色がまじってまだらになっている。
なんとか一曲踊り終えたアルマスだが、踊り疲れたのかふらつきながらエメリーネと別れた。
(さて、次の相手は……)
誰が誘ってくるだろうか。今日はエメリーネとの出会いを目的とした場なのだ。だから、我こそはと名乗りをあげてダンスに誘ってもらえると思ったのに、ぐるりと周囲を見回しても、誰もが遠慮しているかのよう。
特に黒っぽいオーラをまとうアルマス派の者たちは、エメリーネを遠巻きに見ている。
そして黄色や緑のオーラをまとう者たちは、エメリーネを誘うタイミングを見計らっているようにも見えた。
(まだ始まったばかりだものね。焦ってもしかたないわ……)
少し時間をもてあましそうだ。だからベルトルトたちと話でもしようかと、そちらに足を向けたとき「エメリーネ王女」と声をかけられた。
振り返ると、そこにはオディロンと一緒にいた男性が一人で立っている。オディロンが言うには、目の前の彼は他国からの客人である。月の光を紡いだような金色の髪、夏の森を思わせる深い緑色の瞳は、ひと目見ただけで息を呑むほど美しい。
「あなたは……?」
なんとか一曲踊り終えたアルマスだが、踊り疲れたのかふらつきながらエメリーネと別れた。
(さて、次の相手は……)
誰が誘ってくるだろうか。今日はエメリーネとの出会いを目的とした場なのだ。だから、我こそはと名乗りをあげてダンスに誘ってもらえると思ったのに、ぐるりと周囲を見回しても、誰もが遠慮しているかのよう。
特に黒っぽいオーラをまとうアルマス派の者たちは、エメリーネを遠巻きに見ている。
そして黄色や緑のオーラをまとう者たちは、エメリーネを誘うタイミングを見計らっているようにも見えた。
(まだ始まったばかりだものね。焦ってもしかたないわ……)
少し時間をもてあましそうだ。だからベルトルトたちと話でもしようかと、そちらに足を向けたとき「エメリーネ王女」と声をかけられた。
振り返ると、そこにはオディロンと一緒にいた男性が一人で立っている。オディロンが言うには、目の前の彼は他国からの客人である。月の光を紡いだような金色の髪、夏の森を思わせる深い緑色の瞳は、ひと目見ただけで息を呑むほど美しい。
「あなたは……?」