王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
「なんだ、猫をかぶるのをやめたのか?」
「おまえたちの前でかぶる必要はないだろ? 俺はあっちに用事がある。王女様はジオグ国の話を聞きたいらしいからな。きっちり教えてやれよ」
レジスの耳元でささやくように伝えたオディロンは、ベルトルトたちが集まる場所へと足を向ける。
「エメリーネ王女。この場は少々騒がしいようなので、少し涼みにいきませんか?」
オディロンがその場を離れ、エメリーネがジオスの手を取ったことで、また人々の注目を浴びる。だが、人の視線なんて慣れたもの。
レジスと共にバルコニーへ向かおうとすれば、視界の片隅にぶわっと大きく膨らむ黒いオーラが見えた。
(アルマスね……)
やはり彼はエメリーネが他の男性と親しくする様子が気に食わないらしい。そのわりには交流パーティーを提案したわけで、つまりアルマスはこのパーティーでエメリーネとの仲を見せつけようとするつもりなのだろう。
バルコニーへ向かう途中で給仕から飲み物を二つ受け取ったレジスは、外に出たところでそのうちの一つをエメリーネに手渡した。
「おまえたちの前でかぶる必要はないだろ? 俺はあっちに用事がある。王女様はジオグ国の話を聞きたいらしいからな。きっちり教えてやれよ」
レジスの耳元でささやくように伝えたオディロンは、ベルトルトたちが集まる場所へと足を向ける。
「エメリーネ王女。この場は少々騒がしいようなので、少し涼みにいきませんか?」
オディロンがその場を離れ、エメリーネがジオスの手を取ったことで、また人々の注目を浴びる。だが、人の視線なんて慣れたもの。
レジスと共にバルコニーへ向かおうとすれば、視界の片隅にぶわっと大きく膨らむ黒いオーラが見えた。
(アルマスね……)
やはり彼はエメリーネが他の男性と親しくする様子が気に食わないらしい。そのわりには交流パーティーを提案したわけで、つまりアルマスはこのパーティーでエメリーネとの仲を見せつけようとするつもりなのだろう。
バルコニーへ向かう途中で給仕から飲み物を二つ受け取ったレジスは、外に出たところでそのうちの一つをエメリーネに手渡した。