王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
「お招きいただきありがとうございます」
「わたくしも、ゆっくりお話したいと思っていたのです」
「そのようにおっしゃっていただけるとは、光栄です」
 まずはあたりさわりのない言葉を交わし、シーラとエリナを下がらせたところで、レジスがここにとどまる理由を問いただす。
「僕もエメリーネ王女に興味があるのです」
「つまり、わたくしの婚約者を決めるときまでいらっしゃると?」
「はい、陛下が許してくだされば」
 父王のことだから、ダメだとは言わないだろう。
「わかりました。父にはわたくしからも進言いたしますわ」
「おっと、それは心強い話です。では、それまでは僕に付き合っていただいでもよろしいでしょうか?」
「そうですね。陛下が認めていらっしゃるのですから、この国とジオグ国の今後の関係のためにもお付き合いいたしますわ」
「エメリーネ王女なら、そうおっしゃると思いましたよ」
 レジスとの茶会は悪いものではなかった。
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